インスタントの使い方について【初心~中級者の方向け】

初心者向け

MTGのプレイにおいてインスタントの使い方は非常に重要な要素となります。

「相手のターン等いつでも使える」という部分だけ見ると一見便利な呪文という印象を抱くのですが、その実はプレイングの選択肢を大いに増やすMTG独特の要素でありインスタントの使い方が上手になるほど確実に勝率の向上に関わってくる程です。MTGで勝つためにはインスタントの使い方を知っておくことは避けられません。

では、インスタントの使い方についてどのような点に気をつけるべきか解説していきます。なお、インスタントと言ってはいますが「瞬速」も性質上インスタントと同じですので「瞬速」に対しても当てはまる内容となります。

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インスタントの基本

ざっくりとインスタントをプレイするにおいて基本となる事項は以下となります。

  • 基本的には相手の行動に対応して相手のターンに唱える
  • ただし時にはメインターンに唱えることが推奨される場合もある
  • こちらのインスタントに対応して相手もインスタントを割り込んでプレイする可能性がある
  • インスタントは後出し側が圧倒的に有利である

一つ一つ詳細に解説していきます。

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インスタントは相手のターンに唱えるのが基本

あくまで「基本的に」という前置詞はつきますが、インスタントは相手のターンに唱えるのが基本的な使い方になります。

MTGはインスタントという要素があることにより、自分のターンであっても相手が使えるマナ(主に土地の数)がある限り相手が自分のプレイに対して何らか割り込んでくる可能性が常に存在することになります。

プレイする際に、相手の土地が全てタップ状態であるか否かという事実だけでも自ターンのプレイに影響を与えることになります。相手が何らか割り込んでくる可能性がなければ割り込まれると困るようなプレイも臆せずプレイできますが、相手の土地がアンタップ状態であればそういったプレイをするかどうかにリスクを負うことになりますし場合によってはプラン変更も余儀なくされるでしょう。

つまり、相手に対して自身の土地がいくつかアンタップ状態のままであることそのものがプレッシャーになりえるのです。インスタントはいつでも唱えられるため常に相手に対して警戒させることを強いることができるという強みがあります。

そのためにも相手のターンに土地をアンタップ状態のまま構えておき、相手の行動に対応してインスタントを唱えることが基本となります。


例をあげればキリはないのですが、例えばインスタントのクリーチャー除去を相手の攻撃宣言まで待つというケースがあります。もし相手の攻撃宣言より前のタイミングでクリーチャー除去しアンタップ状態のマナがなければ《無謀な嵐探し》のような結果として除去したクリーチャーよりも強力な速攻持ちクリーチャーに攻撃されてより大きなダメージを受けてしまうといったことも起こり得ます。

もし相手の攻撃宣言までインスタント除去を構えておけば相手が戦闘前に唱えた《無謀な嵐探し》にクリーチャー除去を合わせることができます。また相手からすると相手の土地がアンタップ状態なので《無謀な嵐探し》をプレイすること自体を躊躇させることにも繋がります。

MTGにおいて相手の土地が寝ているか起きているのかはプレイに大きく影響します。相手のプレイの選択肢に影響を与えるためにもインスタントは相手のプレイに対して構えて唱えるというのが基本になります。以降で述べるような理由がない限りは意味なく自分のメインターンにインスタントをプレイするということは控えるようにしましょう。

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インスタントをメインターンに唱えることが推奨されるケース

インスタントは相手のターンに唱えるというのが基本と前述しましたが、自分のメインターンのプレイすることが推奨されるケースが存在します。

それは「自分のインスタント呪文を相手のインスタントを割り込まれないタイミングで解決させたい」ときになります。

《軽蔑的な一撃》といった打ち消しや《蛇皮のヴェール》のような呪禁を付与するといったインスタントによって自分のインスタントが弾かれてしまうといったケースは常に頭に入れておく必要があります。もちろんこれらのスペルを唱えるためのアンタップ状態の土地が相手に存在しないときには弾かれてしまう可能性はないということになります。

もし自分のメインターンのときに相手の土地がフルタップ(もしくはフルタップに準ずる状態)であれば、相手に邪魔されることなく確実に自分のインスタントを解決させることができます。相手のターンになると相手のアンタップフェイズを迎えることで相手にこれらを唱えるためのマナが使えることでリスクが発生するといった場合には自分のメインターンのうちにさっさと唱えてしまうのも手です。


このように自分のスペルが相手のインスタントに割り込まれてしまう可能性があるというのもケアしてプレイするようにしましょう。

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相手のアップキープにインスタントを唱えることが推奨されるケース

もう一つのパターンとして相手のアップキープにインスタントを唱えるというケースが推奨される場合もあります。

  • 相手がフルタップになる可能性が低く自分のメインターンに唱えることに対するメリットがあまりない
  • 相手のターンに唱えることで仮にインスタントでプレイに割り込まれてしまった場合でもマナを使わせることで相手のメインターンに使えるマナを減らすことができる
  • 相手の手札に有効な対策カードがない場合でも相手のアップキープなら相手のドロー前なので相手のドローしたカードで割り込まれてしまうといった可能性がない

上記が相手のアップキープに唱えることに対する理由になります。基本的に一番上が成立しているときに相手のアップキープに唱えることを検討することになりますが、相手のアップキープに唱えることに対するメリットが2点目と3点目の内容になります。

相手の手札に自分の唱えるインスタントに対する有効な対策カードが常にあるとは限りませんが、かと言って持っている可能性は高いと考えられる場合はよくあります。そんなときに相手のアップキープに唱えることで相手の手札に有効な対策カードが増えない状態であることは変わらずのまま、仮に相手に対策されたときにはマナを使わせることで少しでも相手のターンに影響を与えるといったことが狙えるプレイになります。


少しでも自分に有利な状況を作るため、こういった細かいプレイを狙っていくことも時には重要です。

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インスタントは後出し側が圧倒的に有利

どちらかと言えばスタンダードのような構築戦以上にシールドやドラフトといったリミテッドでより顕著になる事項ですが、MTGではスタックと言う後に唱えた呪文や能力が先に解決するというルールがあることで、基本的にインスタントは後出しが圧倒的に有利になっています。

わかりやすい例として《巨大化》のようなクリーチャーを強化するスペルと《ショック》のようなクリーチャーをダメージで除去するスペルが重なったときが挙げられます。

何らかのクリーチャーに対して《巨大化》を唱えたときに《ショック》を対応して唱えられるとクリーチャーが倒された上《巨大化》が無駄になります。この順番が反対になるとクリーチャーが《ショック》で倒されず、さらに《巨大化》のサイズ修正が適応されてクリーチャーが大きくなるということになります。これだけでも後出しがどれほど有利であるのかは明らかです。

インスタントは唱えられるタイミングで唱えれば良いというものではなく、相手の裏をかけばかくほど唱えたときのうま味が増すという特徴があります。プレイが上手なプレイヤーほど安易なタイミングではインスタントを唱えませんし相手のプレイに対応して唱えることでスペルの効果を最大限発揮するよう仕向けることに長けています。

常に我慢しないとダメという訳ではありませんが、インスタントは後出しが圧倒的に有利という点は覚えておきましょう。こういったケースは上記の例以外にも無数に存在します。ゲームを重ねて経験が増えていけば、損をしたり得をしたりといったケースも体験することになるでしょう。そういった経験を重ねるとどういったプレイの仕方が良いのかわかってくると思います。

そのためにもインスタントの基本をしっかり押さえておきつつ、実際のプレイ経験を得ながらプレイングの精度を上げていくことがインスタント巧者、しいてはMTGのプレイング巧者に繋がっていきます。そうすることでゲームの勝率アップにも繋がりますのでインスタントには注意を払ってプレイすることをおすすめします。

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