アルケミーのカードバランス調整が4月7日頃に行われます。
この記事では調整内容の紹介と調整内容について確認していきます。
今回の調整では戦士やエルフ関連が中心となっています。
個人的には今週末にアルケミーでのウィークエンド予選が控えているというタイミングなのに現在ほぼ1強状態のラクドスカラーのカードに調整が入らなかったのは理解しかねるところがあるというのが本音です。むしろこのタイミングだから配慮したのかもしれませんが。。
戦士関連
戦士と装備品をテーマとしたデッキはクリーチャー除去の影響を受けやすく、装備コストは除去から回復するには重い傾向にあります。今回の変更の殆どはマナコストの負担を軽減することで除去耐性を高めることが目的となっているようです。
《武装あさり》


「あなたが装備するためのコストは①少なくなる」を追加
ドラフトしたカードが使い辛いという側面が強かったため装備コストを下げることでドラフトしたカードを使いやすくすることを意図した変更とのこと。
《武器庫の古参》


「護法:2点のライフ支払う」を追加
《ドワーフホールドの勇者》


「護法:①」を追加
護法を付与することで装備に対するリスクを軽減することを意図しているとのこと。
《ブルーノー・バトルハンマー》


「5/3→5/4」に変更。0コストの装備能力が初回起動以外でも使用できるように変更。
戦士装備デッキの主力を担うカードとして強化された模様。
《探検隊の供給者》


能力が戦士でも誘発するように変更。
戦士装備デッキで活躍できるようにトリガー条件を追加したとのこと。
《ゴーマ・ファーダの先兵》


戦士に加えて装備クリーチャーもカウント対象となるように変更。
ゲーム後半は装備に費やされることが多くなるため、このカードがゲーム後半でも活躍できるようになることを狙った変更とのこと。
《カルガの威嚇者》


+1/+1修正能力の対象が戦士となることに加えてトランプル付与の能力も統合されるよう変更
マナ効率を向上させることで装備能力との競合を減らし使いやすくすることを狙った変更とのこと。
《カルガの戦導者》


「護法:①」を追加。戦士に護法①を付与する能力を追加。
戦士は戦士を多数展開することよりも装備に重点を置いているため護法を追加することで装備が効果的に機能することを狙っているとのこと。
《古代を継ぐ者、ナヒリ》


-2能力で戦士と装備品の両方をサーチ可能となるように変更。 -3能力で装備品だけでなく戦士もカウントするように変更。
このカードはデッキ構築を制限する要素が強いため、カードアドバンテージ能力は同コスト帯よりも強力に、除去能力も一貫性を持って使いやすくするように変更とのこと。
《板金鎧》


コストを②白→①白に変更。
コストを下げることでこのカードがデッキ構築において装備品の選択肢の1つとなることを意図しているとのこと。
戦士関連カード雑感
白赤装備品デッキは構築シーンでは殆ど見なかったデッキでややファンデッキとも言える存在でしたが、今回の調整で一線級のデッキになるとまでは言えませんが選択肢の1つにはなりそうに感じます。とは言えこのためにこれらのカードにワイルドカードを割くかと言われたら返事に困ってしまいますが。。
現在のアルケミー環境は火力除去や《食肉鉤虐殺事件》が蔓延している環境なので、小型のクリーチャーを並べるよりもタフネスが高いクリーチャーに価値があると言えます。装備品デッキはそういった意味では後に触れるエルフよりはまだ環境に適応できるように思います。
中でも特に《カルガの威嚇者》と《古代を継ぐ者、ナヒリ》は相当に強化されたという印象です。
エルフ関連
エルフデッキは強力なカードが数枚に集中しており様々なバリエーションを試すためのオプションが少ないため、選択肢を増やすことで柔軟性を与え構築戦でも使用に耐えうるパワーを持たせることを意図している模様です。
《タイヴァー・ケル》


初期忠誠度が3→4に変更。+1能力で置く+1/+1カウンターが1個から2個に変更。 -6能力のコストが-7に変更。
このカードの強さは2番目の能力を繰り返し使用できることにあったため、1番目の能力を強化して2番目能力と選択肢を持たせることを意図しているようです。
《ヘラルド、エルフを統一する》


1章の能力で切除するカードを3枚→5枚に変更。
このカードを効果的に使用するためにはある程度墓地のカードを必要とするが、事前に墓地にカードを貯めていなくても使いやすいように切除枚数を向上させているようです。
《古牙の儀式者》


コストが2Bから1Bに変更。死亡した時の効果に自身を追放させることを加えて タイヴァー・ケルを戻せるように変更。
マナコストを下げることで構築戦に耐えうる性能にした上で《タイヴァー・ケル》と《ヘラルド、エルフを統一する》を合わせて使うことを狙ったデザインとしているとのこと。
《スケムファーの報復者》


「トークンでない」という条件を削除
今回調整されたカードはトークン生成に関連するため、この一文を削除し組み合わせて使用しやすいように変更しているとのこと。
《梢の戦術家》


3/3→3/4に変更。
殆どのエルフはクリーチャーサイズが小さく、タフネスベースの除去やスイーパー除去に弱いためそこに耐性を持たせる意図があるとのこと。
《スケムファーの王、ヘラルド》


場に出たときに見るライブラリーのカードの枚数を5枚→7枚に変更。
エルフデッキはデッキ構築における制限が高いため、それに見合うように見れるカードの枚数を増やしているとのこと。
《潮による復活》


生成するトークンの数を2→3体に変更。
エルフは蘇生させる価値が低い上にエルフデッキはエルフ以外のカードにスロットを割くのも難しいため、エルフを蘇生させたときの報酬を増やすことでこのカードが選択肢の1つとなることを狙っているとのこと。
《茨外套の打撃者》


コストが4B→3Bに変更。
コストを下げることで《ゼラチナス・キューブ》といった他のカードとの競争力を高めているとのこと。またエルフというデッキ構築の制限の厳しさから同コスト帯より強めの能力を持たせる必要があると感じての変更のようです。
《古葉の導師》


コストが3G→2Gに、3/2→2/2に変更。
コストを下げることで構築戦で使用に値するカードとなるように変更し、1枚のカードで2体のエルフを作成する方法を提供したとのこと。
《エルフの弓》


場に出たときに支払って良い追加コストが2→1に変更。
効率的に2マナのエルフを作成できるようにし、以前のエルフには殆どないタフネス3という防御ラインを築けるようにしているとのこと。
《スケムファーの古の間》


起動コストが2BBG→1BBGに変更。
アルケミーには他にも能力持ちの土地が多くあるため、これのコストを下げることで競争力を持たせてエルフデッキで使用しやすいようにしているとのこと。
《死の囁き、シェスラ》


コストを2BG→1BGに、1/3→1/4に変更。
コストを下げることでエルフデッキとサクリファイスデッキ両方のデッキでの選択肢となるようにした上、タフネスを上げることでエルフデッキに固いクリーチャーを提供することを狙っているとのこと。
エルフ関連カード雑感
ノーチャンという感じだったエルフですが、率直に今回の変更でもまだノーチャンという印象が拭えません。
確かにある程度強化はされているものの流石に現在のカードプールで一線級のエルフデッキを作るにはまだまだ不足しているというのが実情でしょう。方向性は多少違うとはいえ、現時点ではエルフを組むくらいなら白単アグロのほうがよっぽど強い(上位互換的な意味で)と感じます。
その他
《対称の賢者》


0/2→0/3へ変更。基本パワーの修正を2→3に変更。
アグレッシブな青いデッキでより使いやすいように変更されています。
ここまでバフされるとインスタントかソーサリーを使わないといけないとはいえ《秘密を掘り下げる者》に勝るとも劣らない強さは持っているように感じます。
《呪文の鞄》


2番目の起動コストを3→2に、取り除くカウンターも3→2に変更。
2番目の能力を使いやすくすることでゲーム後半に適応させ、コントロールデッキの選択肢の1つとなる狙いがあるようです。
確かにかなり使いやすくはなった印象を受けます。とは言え実際に使うかといわれたらまだ悩ましいところでしょう。実際に使って使用感を確かめてみたいカードにはなったという感じはします。
《ベースキャンプ》


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見たまま使いやすくなった変更です。今回調整されたカードとも相性が良いという意味でも変更されたのでしょう。どうやらパーティー関連のカードについても調整を考えているようで、調整前に今回の《ベースキャンプ》がどのように作用するのかを確認したいという意図もあるようです。
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