フォーゴトン・レルム探訪 -ドラフト解説

リミテッド

2021/7/9よりMTGアリーナに実装された「フォーゴトン・レルム探訪」のドラフトについてお話していきたいと思います。

本記事の執筆はリリースされて1週間も経っていないタイミングで行っていますので、どちらかというと速度感を重視して早めに執筆していますが、現在のところ管理人は色々なアーキータイプをピックしてきてジェムが増える程度には勝利することができていますので、ある程度環境の理解は進んできたところです。

少しでも参考になれば幸いです。

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フォーゴトン・レルム探訪の特徴

ダンジョン探索メカニズム

本セットの特徴であるダンジョン。様々なカードに書かれている「ダンジョン探索をする」の効果を持つカード達によりダンジョンを潜っていくメカニズムですが、このメカニズムで得られるメリットはそこまで大きくないという印象です。

ダンジョン探索するカード自体は多くありますが、一部を除いてダンジョン探索するカード自体がそこまで強力ではなく、またダンジョンを踏破することを狙ってデッキを組んでも想像以上に簡単には達成することができません。

実際数多くマッチをこなしてきましたが、自分も相手もダンジョンを踏破したことは数えるほどしかありません。そして潜るダンジョンで最も多いのは圧倒的に「ファンデルヴァーの失われた鉱山」になります。大体8割以上はこのダンジョンです。攻めている時に相手のライフを減らしたいといったときに「魂を食らう墓」を少しだけ潜るということもあります。

今のところ「狂える魔導士の迷宮」「魂を食らう墓」に関しては踏破したのを見たことも行ったことも一度もないというくらいですから、それらの踏破は滅多にないことでしょう。

やはり「魂を食らう墓」はデメリットがきつすぎますし「狂える魔導士の迷宮」は深すぎますね。

また、ダンジョンは2~3回潜るくらいではゲームへの影響はそこまで大きくないため相手に探索されることを必要以上に恐れることはないと感じます。とは言えさすがに以下のようなダンジョン探索を簡単に行えるカードであれば時間が経つと無視できないくらいの差は出てきます。

そして踏破することによりボーナスを得られるカードも実はあまり多くなく、踏破しないと弱いカードもあります。以下が踏破するとボーナスが存在する全カードです。コモンに2種類しかない時点でダンジョン踏破を狙うことがそこまで重要ではないことを示していますね。

一言で言えば「塵も積もれば山となる」という言葉が当てはまるような印象のメカニズムになっています。

d20を振る

ダンジョンと並ぶ本セットの特徴として「d20を振る」= 20面ダイスを振る と書かれたカードが多数登場しています。

ダイスの目によってカード効果が変わり、特に20は破格の効果がついているものが多いです。

はっきり言ってダイスロールで出る数値なんて運要素でしかありません。ですが、20はさておきとしても数値によってそこまで大きく能力が変わらないようにはデザインされていますので、運要素すぎないように注意してカードデザインされているようです。

驚きなのは、この「d20を振る」はデッキのアーキータイプの一角として存在するメカニズムであるということです。これについては後述します。

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アーキータイプ

その環境のアーキータイプを把握しようとするときには、とりあえずマルチカラーのカードに注目するのが鉄板の方法です。

それは本セットにおいても例外ではありません。本セットでは以下のアンコモンクリーチャー達がアーキータイプを示唆しています。まさに以下のカード達はそのカラーリングであればピックしたいカードばかりです。

以下で各アーキタイプについて解説します。主要カードも載せていますがレアに関しては再現性が低いためあえて省いています。また主要カードについては除去カードのように汎用的に強いものではなく、可能な限りそのアーキタイプで重要なものに絞って掲載しています。

ボムレアについては後述します。

赤白装備品

赤白といえばアグロ。赤白といえば装備品。このカラーの伝統は本セットにおいても健在です。

特に本セットは装備品のカード自体がいつもより多めに刷られています。その分クリーチャーそのものの質は抑え目な印象ですから、強い装備品を取るのが重要になります。いくつかプレイに値しない装備もあるのは注意が必要です。

このアーキタイプは特に《ブルーノー・バトルハンマー》が滅茶苦茶に強いです。装備品の弱点である装備コストも減らす上に装備すると更に+2/+0のボーナスまで与えてくれます。このカードがあるとないとでは強さが変わってくるレベルなので、最優先でピックしたいです。

また特に赤は1/1トークンを出すカードがいくつかありますので、1/1トークンを並べて全体強化でバックアップする戦い方もあります。1/1トークンは装備品とも相性が良いです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

青赤d20

まさかダイスロールがアーキタイプとして登場するとは想像もしていませんでしたが、本セットではしっかりアーキタイプとして存在します。

d20を行うことで誘発する能力を持つクリーチャーを軸にしながら、d20を行うカードで脇を固めるように構築します。サイコロを振ることでアドバンテージを積み重ねながらコツコツとダメージを与えていくデッキになります。

ダイスロールがアーキタイプと聞くと運ゲーデッキのような感じもしてしまいますが、決して運だけではありませんのでご安心を。

特定のアンコモンが必要になるアーキタイプです。特に《フェイワイルドのペテン師》は必ず取りたいです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

青緑ランプ

緑のマナ加速から強力な呪文を早期に唱えて戦うアーキタイプです。

マナ加速してアンコモンにも存在するドラゴンといった強力なクリーチャーを早期に展開することを目指します。

ですがセット全体を通して攻撃側に有利に働くカードが多く、ランプのような横綱相撲のデッキより同じ青緑でもテンポ型のほうがまだ強いのではないかと思います。

何れにしても本セットの青緑はかなり弱い部類に入るアーキタイプで、あまりやりたい組み合わせではありません。少なくても強力なレアをピックしていないと厳しいです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

青白ダンジョン?

《遺跡探し、ハーマ・パシャール》がダンジョンの追加誘発なので、ダンジョンのアーキータイプが成立するように一見すると見えます。

ですが特に青はダンジョン踏破によりボーナスを得るカードは《奇抜な弟子》のみですので、無理にダンジョン探索を狙うよりも白青飛行ビードダウン寄りにデッキを構築したほうが良いでしょう。

勿論、単純にダンジョンの効果を複数回誘発することで有利にゲームを展開することができますのでサブプランとしては充分強力です。

アーキータイプとしては他と比較すると弱い部類に入ると思います。

是非ともピックしたいカード

主要カード

赤黒宝物

本セットでは黒と赤に宝物をフィーチャーしたカードが多数登場しており、それにより誕生したアーキータイプになります。

宝物を使ってスペルを唱えるとボーナスを誘発するカードを用いることでアドバンテージを稼いでいくため、速攻デッキではなくミッドレンジ寄りのデッキになるイメージです。

中でも《隠棲した絵描き、カレイン》と《スカルポートの商人》が強力で、特に2ターン目に《隠棲した絵描き、カレイン》が出たときにはマナ加速+サイズアップという後の戦闘を大きく有利とする要素が揃っており非常に強力です。

またサブプランとしていつもの赤黒と同等に生け贄シナジーを持ったデッキも構築しやすく《忠誠の代価》で相手のクリーチャーを奪って生け贄に捧げるという動きも強力です。特に《虎飼い族の狩人》が場にいるときには《忠誠の代価》は笑ってしまうくらい強力なカードになります。

このセットの赤黒は単純にカードの質が良く、またアーキータイプとしても強力なため本セットの色の組み合わせとしては赤黒が最も強いのではないかと思います

是非ともピックしたいカード

主要カード

青黒ローグ

青黒ローグというとスタンダードのディミーアローグを連想してしまいそうですが、その動きは従来と全然違うアーキタイプです。

以前のローグは墓地にカードを貯めてそのボーナスを軸に戦うデッキですが、本セットのローグは相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えることで誘発する効果を持ってゲームを有利に進めることを軸としています。まさにジワジワと相手を追い詰めていくような如何にも青黒らしい戦い方になっています。

クリーチャーそのものの質は低いため装備品等の何らかの方法で相手に直接ダメージを与えやすいカードを意識して採用しましょう。

《死神のタリスマン》はそういった意味でも非常に強力で、このデッキで使うのも当然強いですが単純にカードそのものがアンコモン最強格です。実際に使って強さにびっくりしたカードの一つです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

赤緑パワー6

アーキタイプとしてどういうネーミングが正しいのか微妙なところですが、要するに攻撃時に合計パワーが6を超えると誘発する効果を軸にしたアグロデッキです。

能力を誘発させるためにもとにかくクリーチャーのパワーが必要となってきます。

そのためにも他のアーキタイプ以上に意識して2マナクリーチャーを確保しましょう。特に主要カードに掲載している2種の2マナコモンクリーチャーはこのデッキの要です。

アンコモンの《雄叫ぶゴブリン》は相当強力ですから是非ともピックしたいところです。このカードがゲームを決めてしまうことも頻発するくらい本当に強いクリーチャーです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

白緑ライフゲイン

本セットの白緑はライフゲインと、ライフゲインにより誘発する能力を持つクリーチャーを組み合わせたアーキタイプとなります。

強いデッキを構築するためにはライフゲインによりボーナスを得るクリーチャー、特に《天界のユニコーン》を数多くピックするほどデッキが強くなりますので優先してピックしましょう。

ライフゲインという効果自体が殴り合いに強い効果ですから、クリーチャー同士の戦闘においては非常に強力なアーキタイプです。反面《天界のユニコーン》のようなクリーチャーをピンポイントに除去されてしまうと窮地に立たされてしまいがちです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

緑黒死亡遊戯

すみません、適切なアーキタイプ名が思いつきませんでした。。(T-T)何と言うのが正しいのだろう。。

それはともかくとして・・・内容としてはクリーチャーが死亡したときに誘発する効果を軸にしたアーキタイプとなります。

クリーチャーの戦闘において相手のクリーチャーと相打ちしても、こちらだけ発生する死亡誘発の効果によりアドバンテージ差をつけていきながら勝利を目指す戦い方になります。

下には上げていませんが、ここでも《スカルポートの商人》は活躍してくれます。またあまり強いカードとは言えませんが《ネヴァーウィンターのドライアド》は自身の効果がシナジーするので地味ながら相性の良いクリーチャーです。

是非ともピックしたいカード

主要カード

白黒ダンジョン

青白でもダンジョンを取り上げましたが、よりダンジョン要素が強いのは白黒となります。

白黒は早々に低コストのクリーチャーでビードダウンを仕掛け、ダンジョン探索によりビートダウン完遂のフォローをするような戦い方になります。

特に神話レアの《アーチリッチ、アサーラック》あたりは、まさに本アーキータイプのために存在するといっても過言ではないカードです。

ピックしたいカードの中に掲載はしていますが、デッキの性質的に《回廊のガーゴイル》よりも他のビードダウンクリーチャーを入れたほうが良いような気もしています。

是非ともピックしたいカード

主要カード

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ボムレア – 見たら取るというレベルに強い初手取りカード達

以下が本セットのボムレアです。一つ一つコメントまではしませんが、見ての通りという感じのカードばかりです。

初手だったりこの色を使っているときには迷わずピックしましょう。

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優秀なアンコモン

強力なカードが多いアンコモンの中でも特に強力なアンコモンの一覧です。

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優秀なコモン

各色のトップクラスに優秀なコモンカードの一覧です。

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色の強弱

赤と黒はクリーチャー除去も強く、コモン~レアまで強力なカードが揃っていますので抜けて強いと感じます。上記でも触れましたが、赤黒は最強候補のアーキタイプです。

一方緑に関してはその逆でコモン~レアに至るまでカード全体的に今一パッとしません。構築フォーマットに関しては緑が大きく強化された印象ですが、ドラフトに関しては最弱カラーだと思います。

白と青は拮抗している印象ですが、どちらかと言えば白のほうが優秀だと思います。この環境は装備品が結構強いということもあり、低マナ域からゴリゴリ押していくタイプのデッキのほうが勝ちやすい印象で、それに合っているのは青よりは白だからというのも理由の一つです。

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注意)日本語が誤訳だらけ

とても残念なことなのですが「フォーゴトン・レルム探訪」の日本語カードはあり得ないくらい誤訳連発です。

中にはゲームを左右するレベルの誤訳もありますから、誤訳の内容については事前に目を通しておくことを強くおすすめします。(本当に早くなおしてほしい・・・)

誤訳の内容はこちらの公式サイトにまとめられています。

英語でも問題ない方であれば英語でプレイするほうが良いかもしれません。

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