機械兵団の進軍ドラフト – アーキ毎のモデルデッキ

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機械兵団の進軍のドラフトでMTGアリーナのプレミアドラフトで7勝を記録したデッキを紹介しながらデッキのポイントについて解説しています。

環境理解が深まるよう各アーキタイプをほぼ網羅する形で掲載していますので、ご自身がドラフトをプレイするときにどういったデッキを構築するのが良いのかの一つの指針として参考にしてください。

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青黒

本環境の最強筆頭カラーがこの青黒です。

本環境は最近のセットと比較しても遅めの環境となっており、青黒と言えばロングゲームにおいて一日の長があるカラー。そういった背景からも最強候補として頷ける要素がありますが、特に青黒マルチカラーのアンコモンが非常に強くそれらがもたらすカードアドバンテージがゲームの決め手をなることは少なくありません。

のらりくらりと相手の攻勢を凌ぎながら、飛行クリーチャーによる攻撃でバトルを変身させつつカードアドバンテージで突き放し、致命的なクリーチャーはしっかりクリーチャー除去で対応。ということがしっかり実現できるカードプールになっており長期戦を戦い抜く力が頭一つ抜けています。

もちろんアンコモンだけでなくクリーチャー除去が優秀な黒、青の《ギタクシアスの眼》を始めとしたアドバンテージを稼ぐ手段や優秀なバウンスである《エファラの分散》や最強コモンの一角である《羽づくろう勇者》など、コモンも強く隙のないアーキタイプです。



ただ、最強筆頭と認知され始めているのでドラフトで競合してしまうことも少なくないのが難点。強いと言っても他のカラーでも充分勝てる環境になっており、個人的には色のバランスが最近のセットと比較しても非常に良く取れている印象もありますから上家と競合してまで狙うほどではないでしょう。

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青赤

青赤は召集によるテンポアドバンテージと青のカードアドバンテージを武器に戦うことになるアーキタイプです。

このアーキタイプに必要なのは召集の種と召集を持った強いスペルの2軸が中心。前者を満たすために特にこのアーキタイプで欲しいカードが《ラルの援軍》と《羽づくろう勇者》。このあたりがないと只の重いデッキになってしまいかねませんので、取れていないときは優先的にピックしていく必要があります。特に《羽づくろう勇者》は前項でも触れている通り強力なコモンですので1stピックしても良いくらいのカードです。

召集スペルに関してはコモンにもありますが、コモンの召集スペルはそこまで強いカードが多くないのでアンコモン以上。具体的には《芸術的な拒絶》は特にこのアーキタイプではピックしておきたいカードでゲーム中盤以降の決め手になる一枚です。やはり召集しているだけでは勝てませんので、召集で強いスペルをしっかり取っておくことが重要になるアーキタイプです。

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赤白

赤白は賛助を武器に、とにかく相手を速攻で倒すことを目指すアーキタイプです。

2ターン目に攻め手を展開できないと辛いデッキなので、2マナ圏のクリーチャーは少なくても6枚を目安に組み込んでいくことが必要です。そうした2ターン目に展開したクリーチャーを賛助でサイズを上げたりしながら押し込んで行くようにして戦っていきます。

とは言え単純に賛助程度のサイズだけでは押し切れないので《ボーラ投石手》のように相手クリーチャーを退かす手段は必ず必要で、更に賛助に加えてコンバットトリックもしっかり用意するように意識しておくと良いでしょう。

このアーキタイプの難しいところはバトルの存在です。基本的に速攻で相手を倒す必要があるので本体ライフを狙っていく必要がありますが、やはりバトルを破壊したいシーンも出てきます。必要以上にバトルを攻撃してしまうと逆に勝利が遠ざかることも少なくありませんので、次のターン以降の展開も見越して注意を払いながら戦闘をしていきましょう。

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黒緑

黒緑はクリーチャー除去と、培養をはじめとしたクリーチャーの数や質によって勝利を狙う、ややロングゲームも意識したアーキタイプです。一言で言えばミッドレンジデッキになります。

培養を駆使することが多いというところはありますが、このデッキに関してはこれといった特徴が少なくこういうカードが必要という感じのアーキタイプではありません。ミッドレンジらしく素直に強いカードを使っていくという印象が強いです。

そういった背景もあり、このカラーはタッチで強力なカードを採用することが多くなりがちです。上記のように長期戦に優れたカラーである青をタッチすることは多いですが、他の色でも強力なレアをタッチするというのはこのアーキタイプではありがちです。総じてカードパワーで戦うことを意識することの多いアーキタイプです。

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白緑

白緑は賛助を始めとした+1/+1カウンターを乗せてクリーチャーを育てることで、クリーチャーサイズで相手を圧倒するように戦うアーキタイプです。

+1+1カウンターにシナジーのあるクリーチャー。賛助クリーチャーを始めとした+1/+1カウンターを乗せる手段。この2つ意識してデッキを構築していくことになります。上記リストには入っていませんが、白緑2マナのアンコモンクリーチャーである《植物の喧嘩屋》が非常に強く、これが複数枚取れるとデッキが一気に引き締まりますので最優先でピックしていきたいところです。

また何より欲しいカードの1つが上記にも3枚入っている《天使の介入》です。いくらサイズを育ててもそれを無にしてしまうバウンスやクリーチャー除去は天敵なので、それを押し返しつつ+1/+1カウンターを乗せるこのカードがあると強引に押し込んで行くことが可能になります。このアーキタイプにおいては特に優先してピックしていくと良いでしょう。

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黒赤

赤黒は毎度お馴染みの生け贄シナジーを軸にて戦っていくアーキタイプです。

《胆液飲み》《鼠の密通者》といった生け贄に捧げて損をしないクリーチャー。これに《嵐爪の憤怒鬼》のような生け贄に捧げる手段や生け贄に捧げることで誘発する能力を持った手段を組み合わせてデッキを構築していきます。マナコストを軽めに組むことも一つのポイントで、生け贄や生け贄元を用意するために少なからずマナが必要となるため軽めに組まないとぎこちない動きになってしまう点には注意が必要です。

上記は非常に綺麗なリストに仕上がっており、まさに赤黒のお手本とも言えるデッキになっています。まさに赤黒はこのように組めば良いといった感じになっていますのでとても参考になるのではないかと思います。

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赤緑

赤緑はサイズに優れたクリーチャーで構成を仕掛けていくアーキタイプです。

この環境の赤緑の特徴の一つにバトルを破壊しやすいという点があり、バトルを攻撃するとボーナスがつくクリーチャーが多く存在しています。速攻で相手を倒すというよりはこれらのクリーチャーを駆使してバトルを破壊しながら盤面を握っていくのが目指すべき勝ち方の一つとなっています。

バトルはいくつかありますが、上記にも採用されている《メルカディアへの侵攻》は裏面のクリーチャーが非常に強いので変身させて使いたいバトルの筆頭です。このようにクリーチャーだけでなくバトルも意識してピックしていきましょう。

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白青

青白は騎士によるシナジーを駆使して戦うことになるアグロなアーキタイプです。

騎士クリーチャーを次々に展開し盤面の騎士を強化しながら戦力を次々に送り出していくという動きが理想なアーキタイプで、これに加えて《儀礼の騎士》や《ボーラ投石手》といったカードで相手の防御網を崩していきながら攻撃を継続していく動きがシンプルに強力です。

このデッキでキーとなる一枚が2マナの騎士である《剣誓いの騎兵》で、これが2ターン目に出せると後に騎士を展開しているだけで継続的にダメージを刻んでいくことが可能になります。このデッキでは非常に重要なコモンカードなので、優先度高めにピックすることをおススメします。

非常にわかりやすいデッキで、アーキタイプとしての強さも上から数えたほうが早いであろうという強さをもっています。

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緑青

青緑は培養トークンや変身カードを軸に長期戦を制するように戦うアーキタイプです。

重要となるのはロングゲームになったときに勝ち抜けるカードの存在で、その筆頭が《都和市の堕落》。流石に上記のように3枚取れることはなかなかないと思いますが、このカードのようにしっかり勝ち筋を用意しておかないと何がしたいデッキかわからなくなってしまうリスクがあるカラーとも言えます。

基本的には青のアドバンテージを緑(と培養)クリーチャーの2軸で構成することになりますが、構築難易度は他のアーキタイプと比較しても高めのアーキタイプです。

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黒白

黒白は培養を始めとしたファイレクシアン部族のクリーチャーを軸にジリジリとした攻めが特徴的なアーキタイプです。

ファイレクシアン部族に統一することで死亡してもメリットをもたせたり、適度に相手の動きを妨害したり《彫り込まれた完成態》でサイズを上げたりといったシナジーを発揮します。どれもこれもそれだけでゲームに勝てる程の強固なシナジーではないものの、それらを駆使してちょっとずつゲームを有利に運んでいきながら中期戦での勝利を目指していきます。全体的に細かい有利を築き上げながら徐々に相手を追い詰めていくというイメージが近いアーキタイプです。

生け贄シナジーも本アーキタイプの一つの特徴となっていますが、赤黒程ではないのでどちらかといえばファイレクシアンを意識すると良いでしょう。

ただ全体的に黒白は長期戦にしても短期戦にしてもその戦い方故に中途半端なラインを出ない印象があり、どっちつかずな戦い方はあまり本環境では向いていないように感じます。実際に本環境においては白黒は全体的に勝率が芳しくない傾向にありますので、相当流れが良くない限りは控えたほうが良いかもしれません。

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4色以上の多色

構築難易度は高いですが、上記のような多色デッキで7勝を目指すことも本環境では可能です。

上記は実際に筆者がピックして7-0したデッキですが、上記は5色カードが入っているものの基本的に緑を濃いめに構築することで多色のリスクを軽減させるように構築しています。このように何らかの形で多色化に対する不安定要素のリスクを軽減することがこのアーキではまず重要になります。上記の場合は1パック目の1stピックで他にあまり取るものがなかったので《レンと次元壊し》をピックして、その流れで多色デッキを組んだ形です。

不安定要素を下げることができればあとは強力なカードを中心に構成するようにピックしていくことになります。やはりレアが強い環境なので流れてくる強力なレアが全て使えるのは嬉しいところ。実際このアーキタイプに限った話ではなく、この環境で勝ち切るにはレアの存在はかなり大きいものがあります。

また多色で強いカードにはバトルカードも多く、多色バトルデッキといった形になりがちなのでバトルを壊すことに向いたカードも意識して入れておくと良いでしょう。

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