彩色キューブドラフトというタイトルでMTGアリーナで行われているキューブドラフトについて解説します。
何やら特殊なタイトルがついているこのキューブドラフトですが、いままでのMTGアリーナのキューブの中でも最もと言ってよいほどド派手なドラフト環境になっています!
具体的にどういった特徴があるキューブなのか、またこのキューブでおすすめのデッキタイプについてご紹介します。
彩色キューブは多色のパワーカードが飛び交う環境
彩色キューブは2色だけでなく、3色以上のマルチカラーカードが豊富に含まれており、かつそれらを唱えるための色マナサポートも豊富に用意されています。つまり、マナ加速から高コストの呪文をプレイすることをセット全体のカードプールが推奨している環境になっています。
高コストの呪文を唱えることを楽しいと思わないプレイヤーなんていないことでしょう。そう、この環境はプレイしていてとても面白いのです!





高コストパワーカードの顔とも言える根本原理シリーズ、はたまた構築で禁止となった《創造の座、オムナス》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》もカードプールに含まれています。
これらのプレイが推奨されている環境ですからピックの時点であれこれ悩んでしまいますね。デッキのカラーも多彩、カードも多彩。なので彩色とネーミングされているようです。
勝つためには一工夫が必要
彩色ドラフトでは前述のようにアーティファクトにマナ加速が豊富に含まれており、かつどの色も高コストの強力なカードが豊富に含まれているので、色は違えど戦法としては似通ったデッキになりがちです。
こういったようにプレイヤーが似たようなピックを行う中で自分も同じようにピックしても勝率はなかなか安定しないことでしょう。ある種似通ったデッキ同士になると、勝ったり負けたりということになりやすく勝率もイーブンに近くなりやすいです。
かく言う私も、こういった戦法でデッキを構築したりしてみたのですが勝敗としてはあまり安定しませんでした。
勿論、こういったマナ加速からの高コストスペルを叩きつけるデッキが悪い訳ではないのですが、こういった環境で勝つためにはどこかでデッキに差をつけていかないと安定して勝つのは難しいでしょう。
勝ち抜くためにはこの戦略を相手が取ってくると想定してそれに強いデッキを使いたいところです。
そこで、次項以降でいくつかおすすめのアーキタイプをご紹介します。
おすすめのアーキータイプ
この環境のアーキータイプはかなり多いですが、実際に私が7勝を達成したアーキータイプを中心におすすめとしていくつか紹介したいと思います。
ティムールランプ
ランプ戦略の中でも綺麗にデッキ組めたときには最も強いであろうアーキータイプです。まさに彩色ドラフトの王道アーキータイプと言えるでしょう。
過去にスタンダードで《創造の座、オムナス》が過去最速で禁止されてしまった要因ともなったアーキータイプをこのキューブでは再現できるのです。強くて当然ですね。






上記のようなランプカードと、ランプ後に唱える高コストカードを織り交ぜたデッキになります。
両方ともが揃ってないと強いデッキになりませんので、双方のバランスに注意しながらピックしましょう。
イメージ的には昔の構築デッキのティムールランプを再現するようにピックすることになります。
赤白アグロ
相手がランプ戦略であれば、速攻のアグロデッキで戦うのは有効なアプローチです。このキューブのアグロデッキの筆頭は赤白になります。
相手が高コストスペルを連打してくる前に速攻で倒し切るように戦うことになります。






基本的には普通のアグロと同様に1~2マナ域のアグロクリーチャーを厚めにとって《エンバレスの宝剣》を始めとした装備品でフィッシュする形になります。
このキューブでは《恐れなき探査者、アキリ》といった装備品を参照するカードが比較的多いので《骨断ちの矛槍》といった軽コストの装備品も強いです。あと、除去カードは何でも対処できる《払拭の光》がおすすめです。ヤバいカードが出てきやすい環境なのでいつも以上に役に立ちます。
そして、やはり《軍団のまとめ役、ウィノータ》は強力なカードで赤白でアグロデッキをピックしていると、自然と人間とそれ以外のタイプはデッキに共存しているでしょうから、とりあえず入れておくだけでも充分に仕事をします。
注意点としては色拘束が結構強めなのでマナバランスにも気遣った構築をしたいです。赤白の2色ランドをしっかりピックしたり、メインカラーは白か赤のどちらかに少し寄せ気味に構築すると良いでしょう。
白に低コストの優秀なカードが多いので、私はやや白寄せの赤白デッキが好みです。
グリクシスコントロール
ランプ戦略はせっかくマナ加速してもランプ後に唱える高コストの呪文を的確に対処されることを苦手とします。そういったアプローチで戦うことのできるデッキがコントロールデッキになります。このキューブのコントロールデッキはグリクシスコントロールがおすすめです。






このキューブでは各種ニコルボーラスが揃い踏みで存在していますので、それらでゲームに勝つようにデッキを構築していきましょう。コストが重いだけあって、中でも《王神、ニコル・ボーラス》は破格の強さです。早めに出して+1効果で相手の手札を追放してゲームを掌握しましょう。
基本的には普通のコントロールデッキのように除去カードを厚めにとって、少しカウンター呪文をデッキに入れて戦う形になります。
とにかくニコルボーラスを安定して早めに着地させたいので、プリズマリの命令などで宝物トークンを生み出すのも良いアプローチになります。
上記に掲載していますが《眩惑する水底種》はこれ一枚で大きく身を守ることができますので見た目より強いカードです。
白緑カウンターアグロ
このデッキに関してはおススメというよりは意外と強いデッキという意味でご紹介します。
あまり人気のないデッキタイプでそれ故にピックしやすく、ハマったときの爆発力はバカになりません。






軽量クリーチャーを展開し、+1/+1カウンターを置きながら強化しつつビートダウンするアーキタイプです。
+1/+1カウンターを置くカードが最も重要で、それらをサポートする《議事会の導師》や《奉謝の亡霊》等の増殖カードもバランスよくデッキに入れていく必要があります。
何より私がおすすめするのは《聖戦士の進軍》と《活性機構》です。特に《聖戦士の進軍》は単体でも強力なカードではあるのですが《活性機構》と組み合わせるとインチキくさいコンボになります。
《聖戦士の進軍》で+1/+1カウンターが乗る→《活性機構》が誘発して1マナ支払って1/1クリーチャーを出す→1/1クリーチャーが出たことで《聖戦士の進軍》で+1/+1カウンターが乗る→《活性機構》が誘発して1マナ支払って・・・というループがマナの続く限り行えます。
すると盤面にサイズの大きいクリーチャーが大量に並ぶことなります。これで劣勢であっても一気に捲り返すことができる強力なコンボです。私はこのコンボのおかげで何回勝利したのかわからない・・・というほどお気に入りのコンボです。《活性機構》のタップ効果でカウンターを乗せることでもスタートできるコンボなので、2枚が揃ってしまれば誘発は容易いです。
しかも、この2枚は共に回ってきやすいカードなのでわりとピックしやすいというのも良いところです。
まとめ
彩色キューブは派手な呪文に目がいきやすいですが、アグロやコントール戦略も取ることができる奥深い環境になっています。
ここで紹介したアーキータイプはほんの一部ですから、皆さんも是非様々なアーキタイプを作って彩色キューブドラフトを楽しんでみてください!
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