MTGスゥルタイコントロール解説(ZNR/ヒストリック)

ヒストリック

ヒストリック環境のスゥルタイコントロール(Sultai Control)について公開&解説します。スゥルタイミッドレンジとは異なるデッキで、私が作成したデッキです。執筆時点ではMTGアリーナのミシックランク帯のマッチで勝率75%程度です。せっかくなので、本ページで公開しようと思い執筆しました。
※ZNR+カラデシュリマスター時点のヒストリック環境で執筆しています。

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デッキリスト

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どんなデッキ?

ディミーアコントロールとスゥルタイミッドレンジをハイブリッドしたようなデッキです。スゥルタイミッドレンジと比較すると《世界を揺るがす者、ニッサ》が抜けて《奔流の機械巨人》が入っている点に大きな違いがあります。またスゥルタイミッドレンジと比較すると、コントロール色が強めになっています。

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デッキ作成の経緯

一言で言うと、打倒スゥルタイミッドレンジを目指しつつ《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を使うというデッキの作成を目指した結果です。

現在のヒストリック環境はスゥルタイミッドレンジが圧倒的に強いデッキと思います。ですが、スゥルタイミッドレンジの同型対決は当然腕の差もありはしますが、《覆いを割く者、ナーセット》を盤面にキープさせること、《世界を揺るがす者、ニッサ》を着地させないこと、あとは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》合戦というところが主なキーポイントで、既にどのスゥルタイミッドレンジも同型を意識した形でデッキが構成されているため同型対決に差がつけ辛いと感じていました。

また別記事でも解説していますが、以前ディミーアコントロールならスゥルタイミッドレンジに勝てるかな?と思い調整しながら対戦を重ねていたのですが、記事の通りデッキパワーがいまいちと感じ、結果現在のスゥルタイミッドレンジの構成相手には有利が付かないと思いディミーアコントロールの使用を断念しました。ただし、これも記事に書きましたが《奔流の機械巨人》に関してはメタ的にも本当に強いと感じていて、もう少し強い使い方はないものかとも思案していました。

ディミーアコントロール解説(ZNR/ヒストリック)
MTGのヒストリック環境におけるディミーアコントロール(Dimir Control)について解説します。

そして、最近は《物語の終わり》の採用率が非常に高くなった影響で、スゥルタイミッドレンジ同型において《世界を揺るがす者、ニッサ》を着地させるのが難しくなってきていて、いくらプレイングである程度カバーできるとは言えむしろ2マナカウンターが溢れている中で5マナをメインで寝かせる必要があることに結構リスクがあることが多いです。であれば、思い切って《世界を揺るがす者、ニッサ》を外し変わりに良いフィニッシャーを入れることで同型にちょっとした差をつけられるかと思い《奔流の機械巨人》を採用してみたのがきっかけです。当然《世界を揺るがす者、ニッサ》は非常に強いのですが、それ故にマークのされ方も厳しいのです。

現環境にマッチしたカウンター

これによりスゥルタイ相手にはやや有利になったと思っています。あとスゥルタイであれば、ディミーアコントロールの記事に書いたつよわい《精神石》でなく、強い《成長のらせん》を採用できること、また《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を使えること、というアドバンテージが大きいです。マナ基盤という面を除くとディミーアコントロールの上位互換というイメージです。

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デッキの強み

《覆いを割く者、ナーセット》と《暗記+記憶》のコンボ

ディミーアコントロールに内蔵していたコンボは本デッキにそのまま採用しています。特に動きが遅い相手に対しては武器になるコンボです。詳細はディミーアコントロールの記事を参照してください。それに、少々重いという難点はありますが何にでも対処出来つつ、インスタントということもある《暗記》は意外と使えるカードです。

《奔流の機械巨人》が強い

こちらもディミーアコントロールの記事に書いている通りです。追加で補足すると、現在のスゥルタイミッドレンジ相手には《奔流の機械巨人》をカウンターするカード自体が入っていないこと多々あります。(というより大体は入っていないです)

相手のエンドにカウンターされないフィニッシャーを唱えられるというのは、スゥルタイミッドレンジ相手の明確な強みになります。
場に出たときの誘発型能力に対して《物語の終わり》を使われることはありますが、むしろそれに使ってもらえるなら有難いまであるくらいです。《物語の終わり》はこちらの《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《覆いを割く者、ナーセット》をカウンターできますからね。

ディミーアコントロールの欠点が解消されている

ディミーアコントロールとの差は当然緑を使用している理由である《成長のらせん》と《自然の怒りのタイタン、ウーロ》です。

《成長のらせん》はこのデッキにとって《精神石》の上位互換と言っても過言ではありません。カードアドバンテージを失うこともありませんし、インスタントでもあるので《奔流の機械巨人》の(最低限の)唱え先にすることも出来ます。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》はもはや語るまでもないカードですね。これがリーガルな間は使用しないほうが損と言っても良いくらいです。恐らくいつか禁止されるでしょうけど・・・。

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補足

《世界を揺るがす者、ニッサ》不採用の影響

《世界を揺るがす者、ニッサ》を外したことで、特にゴブリン相手には少し分が悪くなります。ゴブリン相手には早期に攻撃をしかけて倒すべきなので、そういった点で《世界を揺るがす者、ニッサ》が非常に有効であるためです。ただ、ゴブリンは現時点ではスゥルタイより数を減らしていますので、倒すべきではゴブリンではなく、スゥルタイであることは明らかです。

であれば、《世界を揺るがす者、ニッサ》を外すという選択もあって良いのではないでしょうか。私も始めは《世界を揺るがす者、ニッサ》はスゥルタイの固定パーツという固定概念がありましたから、この思考になかなか行きつきませんでした。

それもあり、サイドに《長老ガーガロス》を取っているというのもあります。対戦している限りでは《世界を揺るがす者、ニッサ》を外したからといってゴブリンに勝てなくなったということはありませんが、比較するとそうなるかと思います。サクリファイス相手には《奔流の機械巨人》は《初子さらい》されないとうメリットがあるので弱くなったということはないと思います。

あと、土地の枚数を27枚にしたのも《世界を揺るがす者、ニッサ》で土地が減ることがなくなったという理由からです。

調整点

メインの除去に《絶滅の契機》を取らずに《肉儀場の叫び》を取ったのは、ゴブリンとサクリファイスには《肉儀場の叫び》のほうが有効であるためです。《世界を揺るがす者、ニッサ》を外したので《大釜の使い魔》が並んでしまうと邪魔になるためという理由もあります。《絶滅の契機》はオーラやグルールには非常に有効なのでサイドに回しています。

《食らいつくし》は《奔流の機械巨人》の餌になるという点を踏まえて採用しています。《ヴラスカの侮辱》と比べるとマナがシングルシンボルなのと、墓地を肥やせる点が良いためこちらを採用しています。《奔流の機械巨人》の唱え先を残しつつ、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を出したいので、少しでも墓地を肥やせるほうが良いです。

《啓示の雨》は墓地を肥やせるという理由と《奔流の機械巨人》の唱え先としても優秀であるため採用していますが、あまり多く引きたいカードではないため1枚にしています。ここは今後の調整ポイントでもあります。

《サメ台風》はスゥルタイ相手に強いのは勿論ですが、《世界を揺るがす者、ニッサ》を外したことで打点が下がったため、それをフォローする意味合いでもメインに採用しています。一回試しに《トリックスター、ザレス・サン》を入れてみたんですが、やはり《自然の怒りのタイタン、ウーロ》環境だと墓地からそもそもカードが消えてしまうが逆風でした。

これらの点は今後も調整要素ではあります。

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サイドボード

主要デッキ毎のサイドボーディングについては割愛させて頂きますが、サイドに取っているカードについてはメインがスゥルタイミッドレンジ等のコントロール寄りの相手を意識した構成になっているので、アグロ向けのカードを厚めに取っています。

除去以外のカードについて補足すると、《長老ガーガロス》はゴブリンやサクリファイス、アグロ全般にサイドインします。
《萎れ》は主にゴブリンの《通報の角笛》対策。《厚かましい借り手》は主にスゥルタイ相手のサイド後の《サメ台風》を睨んだものですが、アグロ相手に入れることもあり汎用的に使えます。《魔術遠眼鏡》は主に《パラドックス装置》デッキの《大いなる創造者、カーン》を意識したものになっています。スゥルタイの《世界を揺るがす者、ニッサ》を封じるために入れても良いかもしれませんが、《世界を揺るがす者、ニッサ》が場にでるとマナ差が開くこともあり、私はいまのところスゥルタイ相手にはサイドインしていません。

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まとめ

特にコントロールの好きな方には試してほしいデッキです。
コントロールが好きな方であれば、スゥルタイミッドレンジよりもこちらのほうがしっくりくるかもしれません。

しばらく現状のスゥルタイミッドレンジというメタゲームは変わらないような気がしますので、私はこのデッキをしばらく使っていこうと思っています。

スゥルタイミッドレンジに飽き飽きしている方も是非試してみてください。ご意見貰えると嬉しいです。

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