「ファイレクシア:完全なる統一」を用いたシールド戦(パックを6つ開けてデッキ構築するフォーマット)について解説しています。
ファイレクシア:完全なる統一のリミテッド環境に対する基本的な内容やドラフトについてはこちらに記載していますので、本項ではシールドに特化した内容としています。
2色構築がベスト
本環境はこちらの記事で触れているように特にドラフトは序盤の出遅れがすぐ負けに直結するといっても過言ではないくらいのアグロ環境になっています。普段のシールド環境と言えば多色化した上でややもっさり気味のパワーカード主体で構築するのがセオリーと言えますが、本環境に関しては(それも不可能ではないですが)どちらかと言えば2色で序盤から動いていけるデッキを構築するのがベターです。


もちろんタッチ含め3色以上のデッキを構築するという選択肢も充分ありえます。特にレアやアンコモンに強力なカードが散っており、かつマナサポートがある場合は構築する理由にはなってきます。
ですがドラフト環境よりは少しマシとは言え、序盤の出遅れが致命傷になるのは本シールド環境でも割と起こりがちなのは本環境の特徴としてあげられます。多色にしても序盤を凌ぐ工夫は欲しいところです。
そのためカードプールが許せばという条件はありますが、組めるなら序盤から動いていける2色デッキを構築するほうが良い結果になることが多いでしょう。
アーキタイプ環境だがシールドでガチガチのアーキタイプを組むのは困難


青白のアーティファクト、各所の毒性10個胥勝利といったように、この環境のリミテッドは同じ色でも組み合わせによって性質が大きくことなるアーキタイプ要素が全面に出てくる環境です。
特にドラフトではこのアーキタイプの完成度をいかに高く保つか、という部分で勝負する側面が非常に大きい環境になっています。
ではシールドではどうか・・・となると、やはりカードプールのランダム性がどうしても高くなってしまうためドラフトのようなガチガチにアーキタイプが固まったデッキを組むのはよほどカードプールに恵まれていない限りは困難です。特に毒10個で勝つような毒性をひたすら集めるタイプだったり、アーティファクトの数を要求されてもカードプールに相当数必要なのでかなり厳しいハードルが課せられていると言わざるを得ません。
組み合わせについては後に触れますが、このあたりの都合から本環境でシールドデッキを構築するときに有力な選択肢が見えてきます。それは「油カウンター、装備品、堕落」です。
これらのアーキタイプはシナジー色が薄くそこまで組み合わせを必要としない(装備品、油カウンター)、もしくはシールドでも比較的達成することができたり(堕落)、とシールドで構築しやすい理由があります。やはりこれらは本環境の有力なアーキタイプとなります。
有力なカラーについて
ドラフトでも抜けて弱い青はやはりシールドでも弱いカラー筆頭です。加えて前述で述べたアーキタイプに関連するカラーが本環境で有力なカラーの組み合わせと言えます。詳しくは以下の通りです。
赤白



装備品とのシナジーが強い赤白。ドラフト以上に有力と思えるくらいシールドではお手軽かつ強力な組み合わせです。
とにかく攻撃的に攻めて毒のようなシナジーを気にせずダメージで押し勝つというわかりやすいゲームプランを取って戦っていくことになります。やはり白はコモンカードの質が高いので、後にも出てくるように白を含むアーキタイプは強力な傾向があります。
装備品がメインテーマではあるものの、そこまで装備を意識せずに攻撃的に攻める赤白を構築するというイメージで良いでしょう。このように特定の分類のカードに依存しない点もこのカラーが強力である理由の一つになっています。
シールドではワンテンポ遅いデッキを組むプレイヤーも少なくありませんし、恵まれたカードプールでこの速攻デッキが組めると勝利に期待できるところでしょう。
白黒



ドラフトでも有力なアーキタイプである黒白はシールドにおいても強力な組み合わせの一つです。
堕落は《腐り腹のネズミ》のような軽い毒性持ちがいれば達成を狙っていけるので、シールドでもそこまで難しい条件ではありません。軽い毒性持ちがしっかりカードプールにあるなら狙っていくのもおススメのアーキタイプです。
堕落さえ達成できれば強力なカードも多く、除去カードも多くなりやすいカラーなので相手の強力なレアクリーチャーを比較的対処しやすいのもこのカラーの強みと言えるでしょう。
白緑



緑白は毒性からの毒10個を狙って行くアーキタイプの一つですが、シールドにおいては毒10個価値を狙うのはドラフト以上に難易度が高いです。そのため毒はついでに盛る程度。基本的にはダメージで勝利を狙って行くように戦うのがおすすめです。
毒10個勝ちが難しくても白と緑はカードの質が高く、普通にダメージ勝ちを狙って行くにも充分な強さを持っています。カードプールにも依るとは言え、カードプールを毒性という側面に注目して見るのではなく普通にクリーチャーで攻防していくにおいて強そうなカードが揃っている場合には白緑も充分強いカラーリングとなります。
例えば《非道なティラナックス》も毒性勝ちを狙わなかったとしても4/4速攻は普通に強いので採用する価値はあります。
赤緑



ドラフト最強色と名高いグルールですが、シールドでも強力な組み合わせの一つです。油カウンター持ちが多いに越したことはないですが、油カウンター持ちは単体で充分機能するカードが多く、安定した強さを発揮しやすいのもシールドで有力な理由の一つです。
緑赤の優秀なクリーチャー、火力や格闘等のクリーチャー除去、クリーチャーの攻めをサポートするコンバットトリックを中心に構築すれば充分デッキになります。そこに加えて可能なら油カウンターのシナジーを意識するといった形で良いでしょう。油カウンターを意識した結果やや弱いカードを入れるくらいなら油カウンター関連のカードをあまり優先せずに採用するほうが良いケースもあります。
とにかくパワフルにゴリ押ししていくという攻め方がシンプルに強いカラーリングです。
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