兄弟戦争後の新スタンダードデッキ

スタンダード

強力なカードが目白押しである兄弟戦争が11月18日(MTGアリーナには11月16日実装)にリリースされることで黒一色だったスタンダードは大きく変わることになりそうです。

そんな兄弟戦争を用いた新スタンダード環境のデッキをいくつかピックアップして紹介していこうと思います。まだまだ環境初期ですし実験的なデッキも多いですが、参考にして頂ければと思います。

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白単アグロ

アグロデッキはここ最近のスタンダードでは鳴りを潜めていたアーキタイプでしたが、兄弟戦争はアグロデッキを強化するカードも多くまた環境に姿を見せる日が来るようになるかもしれません。中でも白は強化の恩恵を受けているアーキタイプと言って良いでしょう。

まずは白単アグロです。《ミシュラの鋳造所》という新しいミシュラランドが登場したことで単色であることのメリットも大幅に上がっています。

《徴兵士官》は新しい1マナ域のクリーチャーとして期待の新戦力。1マナ2/1でありながら中盤以降になるとその能力から後続を呼んでこれるため、序盤は打点を稼ぎつつ後半の息切れ防止とアグロが欲しい能力を兼ね備えた非常に便利な性能を持っています。

加えて《軍備放棄》は単色では非常に優秀な除去として機能しますし《包囲の古参兵》もダメージクロックを強引に押し込んで行くにうってつけと、前環境の白単と比べると全方位に大幅なパワーアップを遂げたと言って良いでしょう。

メタゲーム上位に食い込んでもおかしくないデッキになるであろう白単アグロの今後に期待です。

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白青兵士アグロ

もう一つの白いアグロの新しい形と言える青白兵士アグロは兄弟戦争リリース後の注目のアーキタイプと言って間違いはないでしょう。

文字通りクリーチャータイプ「兵士」を結集させたデッキとなっており、白単アグロと比べると飛行による押しの強さ、横並べしたときの面の強さ、青を含むことによるサイドボードの選択肢の強さといったあたりは優れていると言えます。

《先兵の飛行士、ハービン》は2マナパワー3飛行に加えて能力持ちというすばらしい性能を持っていますし《天空射の士官》は殴り出して強みを発揮するにはやや時間はかかるものの一度攻めに転じることができれば《雄々しい古参兵》も相まって強力な面の強さを形成することに一役買ってくれます。

白単は白単で安定した真っ直ぐな攻めも強いので甲乙つけがたいところですが、何れにしても白単と白青兵士はアグロの中でも注目なデッキとなりそうです。

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赤単アグロ

アグロデッキが強化されたのは白だけではありません。赤もまた兄弟戦争で少なからず恩恵を受けているアーキタイプです。

《僧院の速槍》というもはや説明不要な感すらある強力なクリーチャーが再録されたこともさることながら、注目を集めているカードの一つとして《機械化戦》が挙げられます。上記リストはその《機械化戦》を組み込んだ形の赤単アグロです。

赤とアーティファクトのダメージに+1するというシンプルな効果ですが、ダメージの手数が多い赤単とは非常に相性が良く直接プレイヤーにダメージが飛ぶ《熊野と渇苛斬の対峙》《ヴォルダーレンの美食家》《反逆の先導者、チャンドラ》といったカードもすべて2点ダメージに跳ね上がります。1点と2点の違いはあまりにも大きく、この差によって相手のライフを削りきる性能が大幅にパワーアップしています。

《ミシュラの鋳造所》もアーティファクトなので《機械化戦》の恩恵を受けているのも素晴らしく、この赤単アグロもアグロデッキの存在感をワンステージあげるアーキタイプとなるかもしれません。

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ラクドスアグロ

このラクドスは合体ミシュラをまさに必殺技として用いるアグロデッキです。

《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》《ギックスに拾われし者、ミシュラ》はどちらもそれなりにアグロに組み込んでも及第点な性能を持っているだけでなく、もし合体を達成することができればその時点で勝利と言っても過言ではないという必殺技となっているのは大きな強みです。アグロは中盤以降になるとカードパワーに劣る要素が拭えませんが、この必殺技があることで後半になっても勝機を見出すことができるのは大きなメリットと言えます。

他にも《鏡割りの寓話》《税血の徴収者》のお馴染みのパッケージが使えたり、《しつこい負け犬》や《剃刀鞭の人体改造機》のように墓地から帰ってくるカードの存在もあって、ただ真っ直ぐ攻めるだけではない粘り強さもラクドスの一つの特徴となっています。

ただ真っ直ぐ攻めるのではなく変化球を織り交ぜたような攻めが好みであれば、このデッキはまさに適していると言っても良いデッキでしょう。

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黒単ミッドレンジ

《食肉鉤虐殺事件》禁止以降、黒単ミッドレンジは単色故の採用できるカードプールの狭さから地位を落としたアーキタイプですが黒単も兄弟戦争で強化されるアーキタイプとなるかもしれません。

単色であるため序盤の土地のもたつきがないため、単色は序盤から攻めて行きやすいというメリットがありますが黒単はそのメリットを最大限生かしたアグロ寄りの構築に向いています。上記リストはまさにそのようなリストで黒単アグロと言っても差し支えないでしょう。

《進化した潜伏工作員》の1マナ域から《絶望招来》の5マナ域まで毎ターンカードを叩きつけていくだけで勝ててしまうくらいの強さを持っているのはもはやお馴染みですが、《剃刀鞭の人体改造機》《ヨーグモスの法務官、ギックス》《ミシュラの鋳造所》が加わったことでより圧力をかけていくことができるようになっています。

《ファイレクシアの肉体喰らい》も基本的には試作でのキャストになりますが、ここまでアグロ要素が強いと護法の3点もバカにならないので《墓地の侵入者》とどちらか甲乙つけがたいくらいには活躍してくれます。上記は4枚取っていますが《墓地の侵入者》と折半しても良いかもしれません。

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イゼット果敢

《僧院の速槍》が再録されたことで大きなパワーアップを果たしたのはイゼット果敢です。

これにより序盤からのクロックという側面が大幅に向上したことに加え《第三の道の偶像破壊者》はこのアーキタイプにとって新しい新戦力。生き残っているだけで生み出すトークンが《戦闘魔道士の隊長、バルモア》の全体強化に乗って突撃していくことでゲームを決めるという新しい勝ち方もできるようになっています。

どうしてもカードパワーが低めなデッキではありますが、打ち消しを持ったアグロなのでもっさり気味のミッドレンジのような中低速デッキには比較的有利に戦えます。前環境終盤に青単やイゼットが活躍したようにメタゲーム次第ではまた活躍を見ることもありそうなアーキタイプです。

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イゼットアーティファクト

兄弟戦争でフィーチャーされているアーティファクトを主体としたデッキ。その一つがイゼットアーティファクトです。

青白のウルザを使ったアゾリウス型もありますが、イゼット型は《熱心なメカ乗り》や《金線使い、サヒーリ》といった軽快な攻めとして立ち回りやすいという面に関しては優れていると言えるでしょう。

《継ぎ接ぎの自動機械》の強さはすでに証明済みなところもありますが《高波エンジン》もまた期待の2マナ域なのは間違いないでしょう。パワー3でブロック不可の時点で強いですが、更に長期戦にむいた能力まで備えていることで割とガス欠しがちなこのデッキにおいてはいつ引いても嬉しいカードとなっています。

これらの単純なクリーチャーによる攻めだけでなく《肉体の裏切者、テゼレット》《金線使い、サヒーリ》のプレインズウォーカーが中々に対処に困る厄介な攻めとして存在しているのがこのデッキの強みの一つです。

《黙示録、シェオルドレッド》に手を焼きそうな感はありますが、アゾリウス含めこのようなアーティファクト主体のデッキはデッキリストが今後洗練されていくのは間違いでしょうし、今後に期待できそうなアーキタイプです。

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