団結のドミナリア – シールド戦解説

リミテッド

「団結のドミナリア」を用いたシールド戦(パックを6つ開けてデッキ構築するフォーマット)について解説しています。

団結のドミナリアのリミテッド環境に対する基本的な内容やドラフトについてはこちらに記載していますので、本項ではシールドに特化した内容としています。

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シールド戦の基本

本環境に限らずといった内容ですが、シールド戦では6パックから出てくるカードのみ使用可能なためドラフト以上にランダム性が高く、ドラフトのようにアーキタイプの強みを尖らせたデッキというのは構築が難しくなります。

もちろん開けたパックの内容次第ではそうとうも限らないですが、基本的には真っ向勝負なカードのぶつけ合いで比較的ロングゲームになりやすく基本的には単体で強力なカードがシールド戦ではより顕著に強くなる傾向になります。

その他の内容も含めてシールド戦の基本的な内容については以下でより詳細に触れています。特にシールド戦の経験が浅い方は参考になる部分もあるかと思いますので興味があれば一読ください。

【MTG】シールド戦で勝つためのコツ
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団結のドミナリアでパック開封直後に見るポイント

この環境においてパックを開けたときにチェックするべきこと。もちろんレアカードの存在も重要ではありますが色を決めるにおいて

  「2色もしくは2色ベースのタッチ1色で組めるか」

まずはこれが可能かどうか確認すべきです。これが可能なカードプールは恵まれていると思って良いでしょう。これが難しそうであれば

  「緑を中心とした多色版図デッキ」

大半はここに落ち着くことになるでしょう。

基本的にこのどちらかに集約すると考えるとデッキ構築しやすいと思います。この内容だけ見ると他の環境でも同じような感じに見えますが補足すべきことがあるので次項でもう少し突っ込んで解説していきます。

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2色(タッチ1色も含む)のデッキ構築

まず2色(もしくは2色ベースのタッチ1色)でデッキを組む最大の理由は前のめりの構成が可能で相手の準備が整わないうちに倒し切るデッキが構築できること。これが最大の理由でありメリットと言って良いです。むしろこれができないなら2色ベースで構築するメリットはないと言っても良いくらいで、版図に寄せたほうが良いでしょう。(タッチ1色をするときにも攻めを阻害しない程度のタッチとするほうが無難です)

この観点で考えてこの環境のおススメな2色ベースは「白赤」「白黒」「白青」「緑赤」「赤黒」の5つです。というよりこれら以外のカラーで2色ベースを組むのはおススメしません。よほどレアに恵まれているということでもない限りこの2色以外の組み合わせは攻めが中途半端になりやすく、それらのデッキを作っても後に述べる多色デッキに対して優位が取れると言い難いのがその理由です。2色ベースでそれなりに早いデッキというのはシールドで多数派となる多色デッキに対して有利に戦えるから優れていると言えますので、それができない2色ベースはその時点で厳しいと言わざるを得ません。

開けたパック次第とは言え、中でも白絡みは最もおススメのカラーです。

この環境の白はコモンの質が優れており攻めに適したカードが揃った優秀なカラーです。白が強いカードプールというのはこの環境では嬉しいカードプールと言って良いでしょう。

「横並べクリーチャーによる攻めという守り辛い攻撃」「全体強化とコンバットトリック」「クリーチャー除去」とコモンにそれらが揃っているこのカラーは攻めが強いカラーとなっており、対緑多色デッキということにおいてはこれ以上のカラーはないと言っても良いくらいです。面(クリーチャー数が多い状態)で攻められるカードがそれなりに揃っているのであれば、このデッキを目指すのが最も手堅い選択でしょう。

やはりカードパワーで負ける相手に対してカードパワーで勝負しても勝つのは難しいです。レアがなくともコモンやアンコモンがこのデッキを組むに充分な枚数があれば速度で対抗することができますので攻撃的な構成がしっかり取れるプールであれば積極的に狙っても良いでしょう。

「緑赤」はこの場合もっさりしたタイプではなく、コンバットトリックを駆使して強引に相手クリーチャーを突破していくパワー型のデッキの構築を目指すことをおススメします。前述の通り2色ベースは前のめりな構成が肝ですしそれは赤緑でも同様です。緑赤の攻撃的なクリーチャー+コンバットトリックというのはシンプルですが強力な組み合わせで、このカラーをするのであれば必ず数枚は《壮大な成長》のようなコンバットトリックを入れておくべきです。

逆に言えばもしコンバットトリックがあまりないのであれば「緑赤」は狙わないほうが良いでしょう。

「赤黒」は基本的にクリーチャー除去の枚数がそれなりに多いプールであるときに選択肢となるカラーです。この環境の赤黒はクリーチャー除去カードの性能はそれなりに優秀で、多色デッキは中盤以降に強力なクリーチャーを展開することで守りを固めていくことになりますがそれらの強力なクリーチャーをクリーチャー除去で弾いてしまうことで攻めきれる隙を作り出すことができます。そのためクリーチャー除去の枚数が多いときにはこの2色でもそれなりに強いデッキが構築できる可能性があります。

一方でクリーチャーの質があまり良くないので、できればクリーチャー除去だけでなくアンコモンのマルチ伝説クリーチャー等強いアンコモンも欲しいところです。


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版図多色のデッキ構築

前述の2色デッキは厳しければ概ねここに落ちつくことになるであろう緑の版図デッキです。パックから出てきた強いカードを中心にデッキを構成できるというのはシールド戦において計り知れないメリットがあります。

このデッキに関してはあまり解説する必要もないと思いますが、もっとも重要となる多色土地の存在とそれらの枚数を見ながらデッキを構築していくことです。いくらシールド戦でも5色は若干キツイ印象なので、3色、もしくは3色タッチ1色くらいを目安に構築すると良いでしょう。

シールドではゲームスピード的に長期戦に強いカードをドラフトより少し多めに採用するのが良いことのほうが多いという点は意識しておいても良いと思います。


また、特にこのデッキの場合は似たようなデッキ相手に当たることもそれなりに多いと思います。その際に明らかに相手のほうがカードプールが強く長期戦になると分が悪いという状況であれば(BO3のみになりますが)サイドボードで色替えすることを検討しましょう。

遅いデッキ相手には早々に攻めていくアプローチが有効です。カードプールが完璧でなくともメインデッキのままでは厳しそうなら別のアプローチで戦わないと厳しい戦いを強いられますので、サイドボードからガラッとデッキを変えることも視野に入れるようにしましょう。

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シールド戦で強力なコモン

ドラフトで強力なカードについてはこちらで触れています。基本的にはそれらのカードがシールドでも強力ですが、ドラフト環境以上にシールド戦で活躍が期待できるカードについて記載していきます。

遅いデッキ相手が多くなるシールド戦ではタフネス4以上を破壊する効果がドラフト以上に使用しやすい傾向にあります。

ゲームスピードがドラフトより遅いので、5マナ起動の能力を使っている余裕がドラフト以上にあります。長期戦になったときのクリーチャー回収はやはり強力です。

シールドでは短いゲームになり辛いため、カードアドバンテージの差がより顕著に出てくる傾向にあります。ライフ2点を支払うデメリットもドラフトより軽微と考えて良いでしょう。

版図のダメージが馬鹿にならないクリーチャー。コストが重いという弱点もドラフトよりシールド戦のほうが許容しやすいです。

強いカードではないですが、多色デッキでも安定してキャストできるというコストと、強力なレアがデッキにあるときにそれを探しにいける占術2を持っていることから決して悪いカードではありません。

ドラフトでも強力なカードですが、手札ルーティングは長期戦になるほど輝きます。

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