団結のドミナリア リミテッド考察

リミテッド

本記事では「団結のドミナリア」を用いたリミテッド(ドラフト)の環境や、有力なアーキタイプ、カード等について考察しています。

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団結のドミナリアのリミテッド環境特徴

基本的に2色推奨環境。3色目のタッチは比較的容易。

団結のドミナリアは好きな組み合わせの2色をべースにデッキを構築することになります。実際にコモンに基本土地タイプを2つ持つ2色土地が何れの色の組み合わせ(全10種類)にも用意されています。

それに加えて《水晶の岩屋》もコモンに存在しているためマナベースは比較的強力にサポートされている印象で2色をベースにしたタッチ1色の3色を構築することもそれなりに容易な環境となっています。

特にシールドにおいてはアーティファクトや緑のカードには色マナサポートもしっかり用意されている上に版図が強く使えるという利点も相まって4色や5色でデッキを構築するのも全然アリな環境であると言えます。むしろマナベースが強いプールなら積極的に狙っていくべきでしょう。

ドラフトでも5色を構築することも可能で緑の多色版図デッキが人気のアーキタイプの一つとなっているのがこの環境の特徴と言っても良く、緑多色を狙って上記コモン土地を高めにピックしていくことで後半に(どんな色でも)強いカードをピックしていくというのも有効な戦略です。

緑多色以外では後述する伝説クリーチャーサイクルのダブルシンボル持ちが何れも強力な性能を持っていたりする点からも2色をベース。そして強力な3色レアを取れた時や多色キッカーを活用したい時にタッチ1色で3色にするという構築がやはり無難です。またキッカー色のみタッチしてタッチする土地は2色を阻害しないようにコモン2色土地(基本土地はメイン2色のみ)でまかなえるようにすると色事故を避けつつも戦略を広げたりできますのでそういったテクニックも有効です。やはりリミテッドは本当に土地事故しやすいので少しでも事故リスクは下げたいです。

いずれにしてもドラフトにおいてはコモン2色土地を早めにピックしておくと後半のピックの受けが広がるのでそういった手法もおすすめです。

伝説のクリーチャーがパックに一枚確定で封入されている

団結のドミナリアには伝説のクリーチャーが1枚確定でパックに封入されており、アンコモンに全10色*各2枚の全20種類存在しています。レアにも伝説クリーチャーは存在していますが、アンコモンにこういった伝説クリーチャーサイクルが封入されていることはこの環境の特徴の1つとなっています。

加えてこれらアンコモン伝説クリーチャーは必ず各色共にダブルシンボルとシングルシンボルの組み合わせの2枚になっています。中にはあまり強くないものも存在してはいますが、基本的にはカードパワーの高いクリーチャーで特にドラフトにおいてはパックに必ず1枚入っているという背景からピックされている色(=卓の流れ)を読むシグナルとしても意味を持ちます。

なお、シングルシンボル持ちなら良いですがダブルシンボル持ちは色をタッチして使うにはやや難を抱えることになるので注意が必要です。ただし総じてタブルシンボル持ちのほうがやはりスペックは高いです。

各色の固いクリーチャーの存在

攻めっ気の強い赤は例外ですが、防衛持ち(壁)やタフネスの高いクリーチャーが目に付くのも本セットの1つの特徴です。

特に青は明らかに地上を壁で止めて飛行で攻めるといったことがテーマに掲げられていますし、クリーチャーの線が細めな黒もある程度守れるようなデザインがなされています。

壁が強いとまでは言いません(アカデミーの壁は中々に強力です)が、重要なのはこれらの存在により工夫しなければ地上は止められてしまう可能性があるというところです。これらの壁が常にデッキに入るということはないと思いますが、地上を壁で止めている間に勝つといった戦略を実行できる余地があるためそういったデッキとマッチングしたときに備えて乗り越える術は持って置くべきということです。

飛行のような回避持ちがベストですが、後援のようにパワーを上げることで突破したり《時間稼ぎ》で文字通り強引に突破する時間を稼いだり、コンバットトリックで押しつぶす等、白赤の速攻デッキであればあるほど突破方法を意識しておくほうが良いでしょう。

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コンバットトリック関連

本セットの主なコンバットトリック(クリーチャー除去関連は除く)については以下の通りです。

白は《盾、構え》が非常に使いやすく絆魂からダメージレースを引っ繰り返すため白のコンバットトリックとして警戒しておくに越したことはないでしょう。《英雄的突撃》は何も考えずに使うにはあまり強くはないのでトークンを並べる戦術と組み合わせて使うことを推奨します。

青の《下支え》は1マナであるにも関わらず呪禁まで付与できる便利なカードで、特に一枚で勝てるくらい強力なレアクリーチャーが取れているときにはこれにより自身の強力なクリーチャーを守って勝利を目指していくのも良いでしょう。

黒の《激しい戦いの祝福》はプレイアブルな性能をしていますが、どちらかと言えば後述するクリーチャー除去が優秀なのでそちらを優先していきたいところです。

赤は今回パワーが高いクリーチャーが多く先制攻撃を活かしやすいので《猛然たる怒声》は比較的使いやすいですが白だったり緑だったりのコンバットトリックのほうが優秀なので、そちらに道を譲る感じになるゆえに使用頻度は低いかもしれません。

緑は昨今のセットと比較しても優秀なラインナップになっており何れのカードも使いやすく強力です。今回の緑もいつも通りクリーチャーサイズでゴリ押しするような戦い方になりそうなので、これらのカードとトランプルを組み合わせコンバットをサポートしていきましょう。


なお、破壊不能や呪禁を付与するカードが多め(3種)に存在しているので、クリーチャー除去はインスタントであっても相手の土地が寝ている自分のメインターンの間に打つのは重要なプレイになりそうです。

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クリーチャー除去カード関連

リミテッドでは常に重要となるクリーチャーを除去(疑似除去含む)するカード達です。

何れのカラーにも優秀なカードが揃っており、近年のセットと比較してもクリーチャー除去に関するカードが充実しているセットとなっています。恐らくは多数存在するマルチカラーの伝説クリーチャーを筆頭に盤面に残ると強力なクリーチャーが多いセットであるため、それらの対処手段を多めにもたせているのではないかと思われます。

白は《忘却の輪》相当と言える《市民の拘束》のようなカードもありますが、タップ状態のクリーチャーを対象するスペルが2種類あることです。攻撃してきたクリーチャーだけでなくタップ能力を持つクリーチャーも対象に取りやすいので、相手にタップ能力を持つ強クリーチャーを見た時にサイドインして使うという方法もあります。また《時間稼ぎ》はカードを引けるという点が素晴らしく既存の似た効果を持つカードの中でも優秀な部類に入ります。青キッカーなしでも使用する価値があります。

青はアンコモンの《ローナの渦》を除くとインスタントタイミングでクリーチャーを対処するスペルが存在しないことが特徴的です。《トレイリアの噴出》は強力なカードではありますが、あくまでソーサリーなので相手が捻出できるマナが青マナのみであればインスタントタイミングでクリーチャーを対処される可能性が低いことは覚えておくと良いでしょう。

黒と赤はいつも通りクリーチャー除去が得意なカラーになっており《光の消滅》、キッカーなしでも優秀な《アーボーグへの貢納》、再録の《稲妻の一撃》、《ショック》のように使える《流動石の注入》あたりはコモンの中でも特に優秀なカードです。アンコモンの《締め付ける瘴気》はキッカーコスト的にも能力的にも緑との組み合わせが非常に強力で、特に黒緑を相手にしているときには警戒しておくほうが良さそうです。

緑もアンコモンも含めてコストが低めに設定されている点でも使いやすくなっています。いくら緑のクリーチャーサイズが優秀でも強力な能力を持つクリーチャーには適わないこともありますので、クリーチャー除去はしっかり用意しておくほうが良いでしょう。

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アーキータイプ解説

このあたりのアーキタイプはあくまで2色ベース。そして必要に応じてタッチ一色で構築することを推奨するアーキタイプです。

赤白

赤白と言えば低コストのクリーチャーを早期に展開し軽快に攻撃をしかけていくカラーの代表格ですが、今回のセットもそういった戦い方になるアーキタイプです。ゲーム速度が比較的遅めの本環境において速攻デッキというのはこのカラーくらいですが流れ良くピックできれば充分勝ちきるデッキは構築可能です。

今回の赤白は「後援」がテーマとなっており、パワフルながらも脆いということが特徴です。高パワーの一点突破型という戦い方になるので、それと相性の良い先制攻撃を付与するインスタントである《猛然たる怒声》や破壊不能を付与する《盾、構え》といったコンバットトリックでしっかり戦線をサポートしていきましょう。

もう一つの戦い方としてトークンクリーチャーを横並べにして全体強化で一気に押し切るといった戦い方も可能です。この場合は赤にも白にもトークンクリーチャーを生むカードがそれなりにありますので、それらと《英雄的突撃》や《憤怒の乗り手、アヴナントのトーリ》のような全体強化を組み合わせることになります。ただしこの戦い方はパワーの低いクリーチャーを多数抱えることになる都合上「後援」との相性があまり良くないので、「後援」か「横並べ」かどちらかに寄せて構築するほうがベターです。

とは言え基本的には「横並べ」をイメージしたほうがおススメです。そのほうが強いデッキになります。

白緑

緑白といえばクリーチャーを並べる色の定番という側面がありますが、本セットの緑白もそういったアンコモンの緑白2種伝説クリーチャーの能力を鑑みてもまさにそういった戦法が推奨されるカラーとなっています。伝説クリーチャーどちらもクリーチャーを並べるほどにパワーを増す能力になっています。

ただし本セットの緑は単体でスタッツが強力なクリーチャーが散見される分、緑には横並び戦法をサポートするカードが少なくなっています。そのためこのカラーの場合は緑白ながらも白のカードを厚めに取って、緑は補色的に使用するほうが良いでしょう。またはタッチ赤、もしくは白濃いめのタッチ赤緑も良い選択です。

白黒

クリーチャーを生け贄に捧げたり、戦場に出たときの効果を活用したり、クリーチャーを墓地から手札に戻したりと、システムクリーチャーを駆使してジワジワと有利な盤面を築いていくことが黒白の主な戦い方となります。黒白が一度鉄壁な盤面を築き上げてしまうと相手がそれを乗り越えることは困難を極めます。

クリーチャーを生け贄に捧げるという都合上、生け贄に捧げるクリーチャーを用意する必要がありますのでクリーチャートークンを生み出すカードをしっかり用意することが求められます。ですがそういったカードは前述の通り赤白や緑白でも使用する可能性が高いためドラフトでは上家が白をピックしていると競合する点から少々厳しいかもしれませんので、この色に限った話ではないものの流れを読んでピックすることがドラフトでは重要です。

白のカードは白赤でも、白黒でも、白緑でも割と共通して使えるものが多いので、白単気味にピックして2色目を卓の流れで決めるというのはスマートなピックの仕方の一つでしょう。

黒白マルチのアンコモン伝説クリーチャーは2種類共に非常に強力なので、黒白ならどちらも是非ともピックしたいです。

赤黒

赤黒お馴染みの生け贄シナジーを軸としたデッキタイプです。今回は宝物トークン関連のカードがなくそういった環境は久しぶりな気もします。

ただ本セットではがっつり生け贄シナジーでアドバンテージを取っていくというよりは、補助的に使っていくという形が向いているように思います。赤黒の優秀な除去で道をこじ開けつつ、詰めの部分を生け贄シナジーを使って後押しするような感じで戦うイメージが良いと思います。

実際に生け贄に捧げるための手段がそれほど多くないということもあり、このアーキタイプで使いやすい《骨の粉砕》は優先度高でピックすると良いでしょう。

赤青

赤青と言えばインスタントソーサリーを駆使するカラー。本セットでもそれは例外ではなく、インスタントソーサリーを唱えることで真価を発揮するクリーチャーが散見されるアーキタイプになっています。他のアーキタイプよりもクリーチャー少なめ、インスタントソーサリーは多めといった構成のデッキになります。

インスタントやソーサリーを連打する都合もありデッキが重いとかなり動き辛いので《消えない想像体》やキッカーにより後半引いても強い《ギトゥの増幅士》といった2マナ域のクリーチャーの枚数をしっかり確保することはインスタントソーサリーを確保することと同じくらい重要です。特にアンコモンの《静電式歩兵》《戦闘魔導士の隊長、バルモア》あたりは是非とも取りたいカードです。

また《トレイリアの恐怖》もこのアーキタイプではわかりやすく強いクリーチャーで線の細いこのアーキタイプにおいて信頼性の高いフィニッシャーとして活躍します。

青白

相手の地上クリーチャーを止めている間に、こちらは飛行クリーチャーによってすれ違いのダメージレースを制するという戦い方を得意とするのが青白です。

本セットは《アカデミーの壁》といった防衛クリーチャーが存在するため相手の地上の攻撃は文字通り壁で受け止めるという戦法を取ることができます。線の細いこのアーキタイプにおいてタフネスの高いクリーチャーというのは大きな価値があります。

攻めは飛行クリーチャーが担うことになりますが、今回の青白は補助的なテーマとして2種伝説クリーチャーが示す通りインスタントソーサリーを唱えることに対してボーナスを持つという特徴もあります。とは言え青赤ほどインスタントソーサリーに傾倒するのではなく、地上を止めて飛行で攻撃するためにクリーチャー主体の構成となりますので、あくまで補助的なイメージで捉えておくほうが良いでしょう。

青黒

青黒はコントロール戦術を得意とするカラーであり、インスタントソーサリーを駆使しながら盤面をコントロールし少なめの強力なカードパワーを持った勝利手段によってゲームを締めくくるといった戦い方になります。

相手の攻勢を捌くためにインスタントソーサリーを始めとしたクリーチャー除去やカウンター、相手クリーチャーに押し切られないための接死持ちや壁、としてロングゲームに強いカードや強力なクリーチャー、という役割とバランスを意識しながらピックしていきましょう。必然的にインスタントソーサリーは多めになりますので《トレイリアの恐怖》もフィニッシャーとしてこのカラーで活躍してくれます。

このカラーはロングゲームをしっかり勝ち切るという点でデッキを引き締めるためにも他のカラー以上にアンコモンやレアのカードパワーがないと厳しい傾向にあります。そのためレアやアンコモンは他のカラー以上に勝ち切るには大事になるので、空いている時以外は狙わないほうが無難です。実際ロングゲームになったところで大したカードがなければ版図多色のようなデッキに押し切られがちです。

緑版図多色

以下はある程度カラー毎に軸となる戦略はあるものの多色版図で構築することが多くなるアーキタイプ達ですので、ひっくるめて版図といっても差し支えありません。この環境のリミテッドの特徴といっても良いアーキタイプで何れもロングゲームを得意とします。

緑黒

緑黒は切削で墓地を貯め、墓地もリソース源として有効活用しつつゲームを比較的長い目で見ながら戦っていくアーキタイプです。

2種伝説クリーチャーが示すように緑黒では墓地をある程度の枚数確保しておかないと弱いカードが多くあります。その分墓地がある程度貯まっているとアドバンテージを稼ぎやすくなりロングゲームで差を相手と差をつけていけるようになります。特に《アーボーグの奪還》はキッカー込みの3マナで唱えるとゲーム後半において相手とリソース差を決定付ける仕事をしてくれるので1枚はデッキに入れておきたいです。

また緑を含むためクリーチャーサイズもそれなりに大きく《締め付ける瘴気》は相手に一方的な不利益を押し付けるように使うことができます。特に白赤には非常に刺さるカードなのでこのカラーをプレイする際にはピックしておきたいところです。

青緑

青緑は伝説クリーチャー2種が土地を並べることでボーナスを得ることからも示す通り版図と相性の良いカラーとなっています。

多色デッキがドラフトで優れているところはピックの受けが広いことにあります。特に中盤以降のピックになると強力なレアであっても自分の色に合わないため泣く泣く流す(もしくは流れてくるけど取れない)ということがありますが、多色デッキなら流れてくる強力なカードは全てピック対象になります。そのためデッキがレアだらけで異常に豪華になるときもしばしばあります。実際緑青2色で組むことはほぼありませんので、緑青黒のスゥルタイや4色といったデッキになりがちです。

版図デッキはピック受けの広さが最大のメリットと言っても良いところで非常に良くみかけるアーキタイプです。さらにシールドではなおのこと見かけるであろう組み合わせになりそうです。

赤緑

圧倒的なクリーチャーのスタッツによるパワーで相手を粉砕するのが赤緑の真骨頂です。

コストに対してパワータフネスが優れる強力なクリーチャーによる攻めを《壮大な成長》といったコンバットトリックも活用し相手の防御を強引に突破していくというわかりやすいアーキタイプです。やはり赤のメリットはトランプルを付与できるカードがあるという点も大きいです。実際に白相手には1/1トークンの群れに攻撃をシャットアウトされて負けるというパターンもあるので、トランプルはやはり貴重です。

また赤い《メリアの先導》は4点以上を直接本体へ飛ばすだけでなく到達持ちという守りも兼ねており、版図デッキには噛み合う存在です。

単体で強いカードが多いというカードパワーによりトップデッキ合戦にも強いという特徴はありますが、その分立ち上がりが弱いという傾向もありますので序盤を支えるクリーチャーもしっかり確保しておきましょう。《日光浴するルートワラ》は特に強力です。

防衛

団結のドミナリア環境だからこそというアーキタイプなのが防衛デッキです。

防衛で守りを固めつつ、防衛クリーチャーの数を並べていきながらアンコモン各種の防衛カードでゲームを決めるプランを取ります。具体的には上記画像にも掲載している4種のアンコモンがフィニッシャーを務めることになります。それらがピックさえできていれば《盾壁の歩哨》からサーチしてこれるのでゲームメイクの再現性はそれなりに高いというのも特徴です。

《珊瑚の群棲》《荒廃の塊》の2種で間接的に相手を倒せるため相手からするとクリーチャー除去以外では対処不可能なため盤面が固まった後の強さが非常に優れています。また《歩く防壁》によって思わぬ打点の高さから勝ち切るという動きもしばしばあります。

そして《翼套の司祭》もこのアーキタイプで非常に重要なカードで、飛行の1/1クリーチャーの群れで相手を倒せる可能性も勿論ありますが、それだけでなく1/1トークンの群れが守りで時間を稼ぐ点にも長けているため勝ち手段にも守り手段にもなる点で素晴らしい活躍を見せます。防衛を突破する巨大なサイズのクリーチャーや苦手な飛行クリーチャーに対して守れるようになるこの存在はこのアーキタイプでは大きすぎるくらいです。

上記で述べたアンコモン達が取れなければデッキにならないと言っても過言ではなく、アンコモンの依存度が高いことからパックの出にも左右される部分はあるので中々にリスキーなアーキタイプですが、卓一でこれらのアンコモンをしっかりピックできたときの強さは決して侮れないものを持っています。

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何色(アーキタイプ)が強い?

本環境は版図を含めた多色環境故に非常に多くの色の組み合わせのある環境となっています。

比較的どのカラーにもチャンスがある環境になっていますが、2色ベースで言えば「ボロス(赤白)、オルゾフ(白黒)」の2つが頭一つ抜けている印象です。白は他のカラーと比べても前のめりなカードが多く攻めに長けたカラーになっていることが特徴で、それら白のクリーチャーを起点とした攻めによって版図のように立ち上がりが遅いアーキタイプも多い相手をなぎ倒していくというのが環境的にも強いです。

そういった意味だと白は強いカラーと言っても良いでしょう。(最近の環境は常に白が強いと言ってるような気もしますが。。)

逆に弱い2色ベースは「ラクドス(赤黒)、ディミーア(青黒)、シミック(青緑)」です。2色シミックなんかは正直何がしたいかわからないレベルなので論外(失礼)として、黒のカードの質は他色と比べるとやや見劣りするといった部分がありその影響をもろに受けてるのがラクドスとディミーアです。ラクドスは伝説クリーチャー2種が揃い踏みすると結構強かったりするときはありますが平均的な強さの期待値が低め。ディミーアに関しては構築も難しい上にロングゲームしても版図のほうがロングゲームに強かったりするので環境的にもどうなのかなといったところです。



そして対戦相手としても頻繁に見かけるであろう版図は緑ベースの多色故に様々な組み合わせがあるものの、よりロングゲームに強いスゥルタイ(緑青黒)をべースとしたタイプがポピュラーです。版図デッキ対決は基本的にロングゲームに強いカードが多いほうが有利でスゥルタイは《アーボーグの奪還》をはじめとしてカードアドバンテージを取ることに長けているためその点で優れています。これら版図デッキも強力ですが、綺麗に組めたボロスやオルゾフにはやや劣るかなといった印象です。とは言えこれはあくまで最大値で比較したときの話であり毎回そう綺麗に組める訳もないので、版図も強力なアーキタイプであることは事実です。



あとは防衛デッキです。これはハマった時には強いというデッキなので綺麗に組めたときは強いです。が、前述の通りその分リスクも高いので強いは強いが注意は必要といったところです。アンコモンの強い防衛が一周して戻ってきたといったように卓一の防衛デッキなら強さは期待できます。

このように一部厳しいカラーリングはあるものの総じて多くのアーキタイプにチャンスがある環境にはなっていると言って良いでしょう。最近のリミテッド環境の中では比較的バランスは良い方だと感じますし、プレイしていて面白い環境だと私は思います。

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各色の優秀なカード

長くなるため以下にまとめています。本項はそちらを参照ください。

団結のドミナリア - リミテッドの強力なカードについて
本項では「団結のドミナリア」のリミテッド(主にドラフトを想定)において優秀なカードについて掲載しています。団結のドミナリアのリミテッド環境を全体的に俯瞰して述べている記事はこちらになりますので、本項では具体的なカードにスポットを当...

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