アルケミー:バルダーズゲート ドラフト考察

MTGアリーナ

本記事では「アルケミー:バルダーズゲート」を用いたドラフト(リミテッド)の環境や、有力なアーキタイプ、カードについて考察しています。

※この記事のカード画像については公式サイトに日本語版のカード画像が掲載されていない都合で英語版を用いています。

スポンサーリンク

アルケミー:バルダーズゲートのリミテッド環境特徴

2色10パターンの組み合わせ毎に定められたテーマ

本環境では2色の組み合わせ全10パターンそれぞれに掲げられたテーマが存在しており、ドラフトするデッキはそれぞれのテーマを意識してピックしていくことが求められます。

  • 赤白:二体狩り(要するにアグロ戦略)
  • 白緑:ライフゲイン
  • 青白:ブリンク
  • 青黒:コントロール
  • 赤黒:宝物
  • 緑黒:切削墓地活用
  • 白黒:死亡時(場を離れた時)誘発
  • 青赤:ドラゴン
  • 緑青:ドラゴン
  • 緑赤:ドラゴン

例えば直近の「ニューカペナの街角」では2色の組み合わせは友好色であることが殆ど必須でしたが本セットではそういった都合はありません。ただし特に単色のカードをピックする際にはそのカードが持つテーマ(他カードとのシナジー)は意識しておく必要があります。

注目は3つを占めているリミテッドとしては珍しいテーマであるドラゴンでしょう。

各色共にコモンからドラゴンがいくつか存在しており、アンコモン、レアに関しても当然ラインナップされています。画像右端の《疲れ切った売剣》はフォーゴトン・レルム探訪からの再録ですが、私はこれがドラゴンであるということを知ったのは本セットからだったりするくらい前回登場時は意識していませんでした。

このドラゴンをドラゴン向けに用意されているマナ加速から早期に唱えていくという比較的わかりやすいアーキタイプが3つの色の組み合わせで存在しています。3パターンのカラーがあるので、一色目を決めた後に2色目を決め切らずとも狙っていけるアーキタイプという意味でもピック受けの広いアーキタイプと言えそうです。

なお、環境の早さとしては中速といった印象です。序盤から軽快に攻めて押し切るというのは露骨に赤白の特権になっており、その他のカラーに関しては強い盤面を作ったほうが勝つといった趣です。例えば「ニューカペナの街角」は圧倒的なまでのテンポ環境でしたが、本環境はそれとは異なり、この環境は赤白を除くとパワーカード、もしくは強固なシナジーを築くかのどちらで勝負になることが多いです。

二体掛り、専門化、出来事が強力

本セットで初登場となる「二体掛り」「専門化」そして再登場となる「出来事」は何れも強力な能力で、これらを持っているカードは比較的優秀であることが多いです。

「出来事」の強さは過去にプレイされた方なら既知の通り、比較的容易にアドバンテージを稼ぐことが可能な強さがあります。特に画像左の《祝福のヒポグリフ》は相当優秀で、常にこの出来事は警戒しておくべきとまで言えるくらい白の優良コモンです。他の「出来事」もごく一部のカードを除けば優秀なものばかりです。

「二体掛り」はコモンの《ジャイアント・ファイアー・ビートル》や《徴兵隊の兵士》といったあたりはまだ使えますが、アンコモンになると化け物クラスのクリーチャーだらけ。赤白で勝ち切るには優秀なアンコモン以上の「二体掛り」持ちを取れるかは重要になってきます。

「専門化」に関してはどちらかというと専門化が強いというよりは、元々の母体が強いクリーチャーが多いという感じはあります。全てアンコモン以上というのもありますが専門化持ちは基本的に強いクリーチャーしかいません。



このようにこの環境はアンコモン以上のカードが滅法強く、コモンのカードと比べると結構なパワー差がついています。何色であっても他環境以上にコモン主体では勝ち切ることは難しい印象です。やはり通例通り空いているカラーをピックすることで、強力なアンコモン以上のカードを美味しくピックできるように立ち回るのが勝利の法則と言えるでしょう。

スポンサーリンク

厄介なクリーチャーが多くクリーチャー除去は重要

アンコモン、レアに生存すると厄介なクリーチャーが多数存在しており、クリーチャー除去は必ずと言っても良い程用意しておきたいです。

当然レアにも強力なクリーチャーが多数いますが、特にマルチカラーのアンコモン伝説クリーチャーは頻繁に見ることになる上に厄介なクリーチャーだらけです。10種の組み合わせ全てにアンコモンの伝説クリーチャーが用意されています。

上記のようなクリーチャー達は生かしておくだけで敗因に直結するくらいに強力で、こういったクリーチャーがアンコモンにもゴロゴロいることを考えるとやはりクリーチャー除去は必ずピックしておくほうが良いでしょう。

逆に言うとピックしている2色に合うこれらのクリーチャーは是非とも欲しいカードとなります。

スポンサーリンク

コンバットトリック関連

この環境のコンバットトリックは質がやや低いものが多くなっています。

下段のアンコモン3種は何れも使いやすいですが、コモンは出来事である《祝福のヒポグリフ》と《戦慄のリノーム》が飛びぬけて使いやすく、それ以外のコモンは微妙なカードが多くなっています。

赤白はアグロ先着のため押し込むためにもコンバットトリックはいくらか欲しいところですが、他のカラーに関してはそこまで必要ではないという印象です。どちらかというと他のカラーは盤面を作ることを重視したいです。

緑に関してはコストが重いコンバットトリックばかりですが、攻める展開にさえ持ち込めればこれらを使って一気にゴリ押しできるという強さはあります。軽快に攻めるためというよりは中盤以降を力でねじ伏せるために使うイメージで、そういった意味でも本体も強い《戦慄のリノーム》は強力に働きます。呪禁で除去避けになるのも素晴らしいです。

スポンサーリンク

クリーチャー除去カード関連

リミテッドでは常に重要となるクリーチャーを除去するカード達です。

通例のように赤と黒は優秀なクリーチャー除去がそれなりに揃っており、その次点で白となっています。ただ赤と黒の破壊やダメージでクリーチャーを対処するカードは前述の破壊不能を付与する《祝福のヒポグリフ》の出来事を警戒する必要はあり、そういった裏目が出てしまうケースがあります。

白の1マナコモンである《貴族の譜面目》は能力を永久に失わせる点が優秀なため想像より使えるカードです。《祝福のヒポグリフ》の破壊不能スタックも意に介しません。

青は相変わらず疑似除去のみになっていますが、疑似除去だと前述の伝説クリーチャーが持つ能力を止めることができないケースも目立ちます。反面《祝福のヒポグリフ》を警戒しなくても良いので一長一短と言っても良いかもしれません。

アンコモンになるとやはり優秀なカードも多いですが、一際優秀なのが白のエンチャントオーラである《海塔への幽閉》です。除去に加えてそこそこ強い《衛兵隊の兵士》がついてくるという中々に破格のスペックで、アンコモンの中でもトップクラスの性能を持っています。

スポンサーリンク

注目アーキータイプ解説

前述の通り3色環境ではあるものの基本的に2色を軸にすることが推奨されるので、2色の組み合わせベースで記載しています。

赤白二体掛り

二体掛り持ちを中心に赤白お馴染みの激しい攻撃をしかけていくアーキタイプです。

この環境の速攻デッキはこのカラーくらいのようなものになっており、二体掛りがあることで息切れし辛い上、赤にも白にもクリーチャー除去が備わっていることもあって突破力もしっかり備えているため本環境の強アーキタイプの一つと言って良いでしょう。

コモンからアンコモンまで質の高いカードが多く強さの平均値が高いデッキが作りやすいのも強みで、空いているなら狙って間違いないアーキタイプです。

黒白ミッドレンジ(?)

ミッドレンジという言葉が適切かどうかは迷いましたが、黒白は場を離れたときに誘発する能力を中心に構成するデッキになります。

多数のクリーチャー除去、接死持ち、守りにむいたスタッツのクリーチャー等を駆使しながら場を離れたときに誘発する能力を駆使して長期戦を得意とする戦い方になります。特に《アブソリュートの信徒ミンサラ》の強度が上がり出すと手がつけられません。

前述の通り黒はアンコモン以上にも強力なカードが多く、空いている位置でピックできたときのこのアーキタイプの強さはかなりのものがあります。

赤黒宝物

赤黒は宝物トークンに関するカードが多くなっており、それが赤黒のテーマとなっています。

ですが実際には宝物はあくまでサポートで、赤黒の優秀なクリーチャー除去を駆使しながらクリーチャーの攻撃を押し通していくという赤黒お馴染みの戦い方を意識してデッキを構築するのが個人的にはもっともおすすめです。

もちろん赤黒なのでサクリファイスのシナジーを意識してデッキを組む方法もあります。そういう意味では同じ赤黒でもいくつかのバリエーションがあるというのもこのカラーの特徴と言えます。

緑白ライフゲイン

ライフゲインが最大の攻撃(?)という緑白お馴染みのアーキタイプです。

ライフゲインする手段とライフゲインにおり誘発する能力を持つクリーチャーを組み合わせたアーキタイプで《月の踊り手、トレラッサーラ》《天界のユニコーン》《隠れ潜むローパー》といったクリーチャーが桁違いのコスパを発揮するので、ハマったときの強さは相当なものを持っています。

逆を言えばライフゲイン手段が少なかったり、ライフゲインしても能力誘発するクリーチャーがいないといったチグハグになってしまうケースがどうしても発生しがちで、そういった意味ではムラのあるアーキタイプと言えます。上手く構築できればそういったムラが起きる確率も下がり強力なデッキとなるスペックは充分持っています。

青緑ドラゴン

序盤は《アンダーダークのバジリスク》のようなクリーチャーで序盤を凌ぎ、中盤以降は強力なドラゴンクリーチャーで一気に盤面を制圧していくアーキタイプです。

序盤を凌ぐカード、中盤以降のパワーカード、この二つをバランスよくピックすることが重要になります。とにかく序盤は耐えるということを念頭におくほうが良いでしょう。攻めるにあたっては相手のブロックを凌ぐためにも飛行持ちかブロック不可を持ったクリーチャーをしっかりピックしておきたいです。

青は後述する通りあまり強いカラーではないという印象ですが、パワーカードがしっかりピックできればこのアーキタイプでも勝ち切ることは充分可能です。

スポンサーリンク

何色が強い?

まだ環境が始まって時期が浅いのでこれを決めるのは早計ではありますが、現在のところ、白>黒>赤>緑>>>青 といった印象です。

これにはコモンと戦略の強さが大きく関与してきますが、白は赤と組み合わせた二体掛りによるアグロ、黒と組みあせた対クリーチャーや長期戦に強いタイプの2種が特に強力。加えてまた詳細は後述しますが、白のコモンは《祝福のヒポグリフ》を始めとして粒揃いであることが強さの原動力になっています。加えてアンコモンにも強いカードが揃っています。

最近の白はクリーチャー除去も黒赤程ではないとは言えどもしっかり備えていたりしますし、その除去も《祝福のヒポグリフ》の出来事で付与できる破壊不能では対処できない追放やオーラ系という点でも環境に噛み合っていたりします。最近のリミテッドでは本当に白が強いことが多いですね。

黒や赤はコモンの質も悪くないですが、アンコモン以上に強力なカードが多くそういったカードが戦線のキーになる傾向を感じます。特に黒はレアも《砂時計の魔女団》《シャーのクレリック、シャドウハート》の2つが非常に強いのも魅力です。

逆に青は飛びぬけてコモンの質が低い印象で、明らかに一段劣る強さという印象です。とは言えアンコモン以上のカードが強いこの環境では絶対にやりたくないという訳ではなく、空いているならという条件付きであればピックする価値はあるでしょう。特に《邪なる大魔導士、ターシャ》がピックできたりしたら青をやらない訳にはいきません。私はこれを出されて文字通り悶絶しました。

スポンサーリンク

各色コモン有力カード

3枚ずつピックアップしてトップコモンとして掲載しています。順位は掲載降順です。

《ギルド公認のこそ泥》。ブロックしてないときに死亡したときにカードを一枚引ける点が非常に優秀で、接死持ちで守っても強いですが攻めても強い上にサクリファイスとのシナジーも優秀と何かと便利な2マナ域クリーチャーです。

《不気味な報奨》。確定除去はやはり優秀です。が、何回も言うように《祝福のヒポグリフ》や《戦慄のリノーム》は警戒して使う必要があります。特に《祝福のヒポグリフ》がいなければ黒トップコモン間違いなしだったのですが。。

《墓所のグール》。アルケミー修正でタフネス1上がったことで非常に使いやすく強力な2マナクリーチャーとなりました。生け贄と相性の良いカードが多いのも評価ポイントです。

《戦慄のリオーム》。強さの理由は既に述べた通りですが、出来事だけでなく本体も強い点が素晴らしくパワー7ブロック不可として機能することも珍しくない優秀なカードです。

《アウルベア》。過去セットで登場したもトップクラスのコモンでしたが本セットでも《戦慄のリオーム》と甲乙つけがたいくらい強力なクリーチャーです。

《地下の地下のマイコニド》。マナクリーチャーなのに死亡したり場に出たときに1/1トークンを生成するという能力は歴代マナクリの中でも稀有なもので、普通にマナ加速するだけでなくサクリファイスや全体強化等とシナジーを持っている点が強力です。

《ドラゴンの火》。この環境はドラゴンが多いので3点ダメージ以上出せることも珍しくなく、大抵の場面で確定除去に近い働きをします。

《ジャイアント・ファイアー・ビートル》。威迫持ちは攻めに打ってつけな上、二体掛りの誘発とも相性が良く攻めの起点になるクリーチャーです。

《絶え間ない挑発》。白のアグロ戦略の押し込みや、黒の生け贄手段を組み合わせて除去としても使うといった方法で使いたいカード。継続的に攻撃させるという点も守りを崩す点から見て役に立つ効果です。また本環境では二体掛り持ちをこのカードで奪ってこちらに誘発させて使ってしまうというワザもあります。

《祝福のヒポグリフ》。何度も言及しているカードですが、この出来事が1マナなのはズルいですね。本体も強いし言うことなしの白トップコモンです。環境全体で見てもトップコモンでしょう。

《古代の伝承の僧侶》。この類の能力を持つ白いクリーチャーは常にリミテッドではトップクラスの性能ですし、ライフゲインが緑と相性が良い点も素晴らしいです。

《衛兵隊の兵士》。白は基本的に序盤から軽快に攻めていくデッキになりますがこのカードはそういったデッキにはうってつけで、2マナコモンクリーチャーの中でトップクラスに使いやすいクリーチャーです。

青は前述の通り他のカラーと比べてもコモンの質がイマイチな印象です。

《ヤング・ブルー・ドラゴン》。出来事がいつでも使えるためほぼ確実にアドバンテージを取れる点が優秀なクリーチャーです。

《魔法の眠り》。能力を消すことはできないので、これと持っていても能力持ちの伝説のクリーチャーの前に泣きを見ることもしばしば。

《魂刀のスパイ》。攻撃が通るのが嫌という点で相手の攻撃クリーチャーの指定に対してのプレッシャーにもなるカードです。

スポンサーリンク

アンコモン有力カード

特に優秀な各色のアンコモンについて記載しています。なお、マルチカラーは掲載していませんが、マルチカラーの伝説クリーチャーはどれも優秀なものばかりなので省略しています。

《海塔への幽閉》。クリーチャー除去にクリーチャーがついてくるカードは最近見かけることが増えてきたような気がしますが、そういったカードは例外なく強いです。

《君は強盗にからまれた》。名前的にフォーゴトン・レルム探訪にありそうですが、今回初登場のカードです。上段の3体タップはゲームの決め手になりますが使うタイミングを選びます。その一方で下段の1/1トークン3体は何時でも強い効果という、どちらも非常に優れたモードを持つ強力なカードです。

《ソード・コーストの海蛇》。使いやすい出来事に強力なクリーチャーのセットはわかりやすく強力です。ブロック不可の能力がゲームの決め手になることも多いです。

《ジョヴナイル・ミスト・ドラゴン》。リミテッドにおいてそこそこ強い本体クリーチャー加えて、相手クリーチャーに対して一時的に時間稼ぎができる能力が備わったクリーチャーは強力なクリーチャーの定番とも言えます。

《喪心》。2マナ確定除去は安定の強さです。アンコモンのマルチ伝説クリーチャーを除去できなくて泣くときもたまにありますが、強いカードであることは間違いありません。

《スカルポートの商人》。フォーゴトン・レルム探訪でも大活躍のこのカードは本セットでも強力です。生け贄シナジーの強い赤だけでなく何色と組み合わせても強いです。

《雄叫ぶゴブリン》。フォーゴトン・レルム探訪でも赤のトップアンコモンでしたが、本セットでもやはり赤のトップアンコモンです。コモンの《ホプゴブリンの隊長》と合わせた攻めによる打点の高さと強さは圧倒的です。

《メフィットの熱狂》。使いやすい2マナインスタントの除去にそれなりに有用なおまけがついているカードはやはり強力です。

《ドラゴンの壁画家》。緑はドラゴンを軸としたデッキになることも多く、4マナ4/3と攻撃をスルーし続けるこもできないスタッツに加えて死亡時に好きなドラゴンをサーチできるというのは破格の強さです。ドラゴンは出来事も含め能力持ちのドラゴンも多いので、盤面に応じた適切なドラゴンを持ってこれるのは非常に強力です。緑ではダントツのトップアンコモンでしょう。

《ハーバーの使者、ジャヘイラ》。相手にエンチャントかアーティファクトがないと使い辛い専門化が多いですが、単純にスタッツだけみても悪いクリーチャーではないという点が好印象です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました