2022年7月7日にリリースされるMTGアリーナ専用の特殊セット「アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート」について、リリース前レビューとしていくつかのPartに分けて各カードを考察します。本記事はPart2になります。
※日本語カード画像が全て公開されていないこともあり、カード名と画像は英語版を用いています。統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カードは横並べに画像を掲載しています。
※Part1はこちら
- マルチ
- Jon Irenicus, the Exile
- Tasha, Unholy Archmage
- Ulder Ravengard, Marshal
- Alaundo the Seer
- Astarion, the Decadent
- Baba Lysaga, Night Witch
- Catti-brie of Mithral Hall
- Gorion, Wise Mentor
- Jan Jansen, Chaos Crafter
- Mazzy, Truesword Paladin
- Miirym, Sentinel Wyrm
- Minsc & Boo, Timeless Heroes
- Nalia de’Arnise
- Neera, Wild Mage
- Prosper, Tome-Bound
- Raggadragga, Goreguts Boss
- アーティファクト
- 土地
マルチ
Jon Irenicus, the Exile

あなたの終了ステップの開始時に、対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリ―の枚数がそのプレイヤーのライブラリ―の枚数よりも多いなら、カード1枚を引く。そうでないなら、各対戦相手はカードを5枚切削する。
- 構築 :★
- リミテッド:★★★★★
構築だと役割が中途半端すぎて何をしたいのかわからないようなカードになりそうな反面、リミテッドだと毎ターンカード引けるのも強いしライブラリー5枚削るのも(40枚で言えば8分の1)睨み合いの盤面が継続していればとりあえず勝てるという状況になるので相当強いです。3/5というサイズも守りにうってつけです。
Tasha, Unholy Archmage

《邪なる大魔導士、ターシャ》(2)(青)(黒)
[+1]:次のあなたのターンまで、クリーチャー1体があなたや邪なる大魔導士、ターシャを攻撃するたび、そのクリーチャーの上に-1/-1カウンター1個を置く。
[-2]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるクリーチャー・カード1枚を選び、あなたのコントロール下で戦場に出す。そのクリーチャーは語法(2)を得る。
[-6]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー・カード3枚が公開されるまで、自分のライブラリーの一番上から1枚ずつ公開していく。それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。残りのカードはそのプレイヤーの墓地に置く。
- 構築 :★★★★★
- リミテッド:★★★★★
上段忠誠度能力の守り性能が半端なく高く、このカード自身が自分の身を守るにうってつけの効果になっているだけでなくプレイヤーを攻撃したときにまで誘発するので相当強力な能力です。歴代プレインズウォーカーで見てもプラス忠誠度でここまで守りに長けた能力を持っているのはなかなかいないレベルと言っても良いでしょう。コントロールのようなロングゲームを想定したデッキにうってつけの性能を持っています。
中段の能力はそこまで強いと言うほどでないですが弱くないですし、奥義も早めに打てるわりにはそこそこ強いので上段の能力で守りながらこれらの忠誠度能力で勝ちを狙いにいくことも充分可能です。ヒストリックだと若干きついかもしれませんが、アルケミーでは期待できそうなプレインズウォーカーです。
Ulder Ravengard, Marshal

Ulder Ravengard, Marshalが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のトークンでないクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時までそれは二体掛りを得る。
Ulder Ravengard, Marshalが攻撃するたび、他のトークンでない攻撃クリーチャー1体を対象とする。それの複製を手札に創出する。
- 構築 :★★
- リミテッド:★★★★
二体掛り自体は場に出てすぐ仕事をするものの、下段の能力も含めどちらかと言うと後ターン向けのアドバンテージを取っていくカードになっています。構築戦においてはこのカードを使いそうな赤白アグロならこういった能力よりも速攻性のあるカードのほうが欲しい時が多いので、このカードの出番はあまりなさそうです。リミテッドなら普通に強いです。
Alaundo the Seer


- 構築 :★
- リミテッド:★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。マナコストは低いが唱え辛い特殊なカードをこれで追放することで裏技的に使うような使い方もなくはないですが、4マナのクリーチャーを使ってまではしないかな・・・といったカードです。
Astarion, the Decadent


- 構築 :★
- リミテッド:★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。6マナクリーチャーでこの能力であれば構築戦ではお呼びではないでしょう。流石に重すぎます。
Baba Lysaga, Night Witch


- 構築 :★★
- リミテッド:★★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カードが、マナコストがアルケミー調整で1マナ重くなりサイズも4/4になっています。能力的にサイズよりもマナコストが軽いほうが良いのでナーフされていると言って良いでしょう。
やはり《鬼流の金床》のようなサクリファイスシナジーを伴うデッキで使えそうな能力は持っていますが、3マナならまだ使い道があったかもしれませんが4マナとなると結構厳しい印象です。サクリファイスデッキはもっさりしがちなので軽めの構成のほうが望ましいですし、盤面そのものには影響を与えない能力なのもややマイナスです。
リミテッドなら普通に使っても中盤以降の不要カードに使い道を与えるので強そうです。流石に3枚ドローと3点ドレインは馬鹿になりません。
Catti-brie of Mithral Hall

先制攻撃、到達
Catti-brie of Mithral Hallが攻撃した時、これに装備されている数の装備品と等しい数の+1/+1カウンターをCatti-brie of Mithral Hallにおく。
①,Catti-brie of Mithral Hallに置かれている全ての+1/+1カウンターを取り除く:Catti-brie of Mithral Hallは対戦相手がコントロールする攻撃もしくはブロックに参加しているクリーチャーにX点のダメージを与える。Xはこれによって取り除かれたカウンターの数に等しい。
- 構築 :★★
- リミテッド:★★★
リミテッド専門とまでは言いませんが、伝説クリーチャーでもあるし能力的にも戦闘の攻防が多いリミテッド向きの能力ですので構築戦で使われることはあまり無さそうです。軽い装備品をつけて攻撃していくデッキなら悪くないクリーチャーですが、そのお供となる装備品もあまりないように思います。
Gorion, Wise Mentor


- 構築 :★★★
- リミテッド:★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。ほぼ《幸運のクローバー》と同じ能力と持っているので、4色アドベンチャーの追加の《幸運のクローバー》として使える可能性はありますが、ヒスリックでこのカードが出たからといって4色アドベンチャーが復権するほどのインパクトがあるかと言われたらやはり厳しいでしょう。
Jan Jansen, Chaos Crafter


- 構築 :★★
- リミテッド:★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。宝物トークン生成→宝物を2体の1/1に変える→1/1を一体宝物に変える・・・を繰り返せばひたすら1/1を増やすことはできます。コンボの起点になりそうなカードではありますが、現状のヒストリックやアルケミーのプールからはちょっと想像が付きません。
Mazzy, Truesword Paladin


- 構築 :★★★
- リミテッド:★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。能力そのものは悪くないものを持っていますが、オーラデッキは如何せんオーラにマナコストを使うこともありあまり重いクリーチャーを採用したくありません。そのため4マナはちょっと厳しいラインと言わざるを得ないです。
ただナヤルーンだと1枚か2枚挿しでワンチャンあるかもしれないとは思いますので、試してみる価値はあるかもしれません。
Miirym, Sentinel Wyrm


- 構築 :★★
- リミテッド:★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。《ドラゴンの嵐》デッキくらいしか居場所の無さそうなカードで、それ以上言うこともないカードですね。
Minsc & Boo, Timeless Heroes


- 構築 :★★
- リミテッド:★★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カードですが、アルケミー調整で1マナ重くなり「ブー」のトークンも自分が「ブー」をコントロールしているときには誘発しないように変更されています。どちみち伝説クリーチャーなので1体しか出せませんが、1/1が一瞬出てきて生き残るほうを選択させることが煩わしいからでしょうか?紛争を達成できたりするため意味がない訳でもないので、そのままでも良かったような気もしますね。
それはさておき4マナだと強すぎという判断だったのかもしれませんが、4マナだとグルールアグロのようなデッキに居場所を見つけたでしょうが5マナになると一転して使えなくなるような印象です。最近のアルケミーのカードを見ていると個人的には4マナでも良かったのではないかと感じるのですが。。
Nalia de’Arnise


- 構築 :★★★
- リミテッド:★★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。見たままパーティデッキでのみ居場所を見つけそうなクリーチャーです。パーティーデッキなら貴重なアドバンテージ源にもなるため強そうです。
Neera, Wild Mage


- 構築 :★
- リミテッド:★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。コスト踏み倒して強力なスペルを唱えるために使うような能力ですが、捲れるカードが完全ランダム、1ターン1回のみの誘発、そもそもこのカード自体が踏み倒しで出したいくらい重い、と使えない要素が詰まり過ぎています。
Prosper, Tome-Bound

接死
秘奥義 ― あなたの終了ステップの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。次のあなたのターンの終了時まで、あなたはそのカードをプレイしてもよい。
契約の恩恵 ― あなたが追放領域にあるカードをプレイするたび、宝物(Treasure)トークン1つを生成する。
- 構築 :★★★
- リミテッド:★★★★
本体は1/4接死という守りに適したスタッツに、守っているとちまちまとアドバンテージを稼ぎ続ける能力持ち。決して弱くはないですが、こういった類のクリーチャーが構築で活躍しているのを見た記憶が殆どありませんし、それらと同じ運命をたどりそうなカードです。
Raggadragga, Goreguts Boss


- 構築 :★★
- リミテッド:★★★★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。マナ能力持ちクリーチャーのロードと言える能力を持っており、アルケミーでは厳しそうですが《ラノワールのエルフ》を使えるヒストリックなら面白い使い方ができるかもしれません。
アーティファクト
Fraying Line


- 構築 :★
- リミテッド:★
クリーチャーデッキ相手であれば毎ターン2マナを払わせることで動きを鈍らせるような使い方をするカードなのでしょうが・・・何のために刷ったのかわからないレベルで使わないであろうカードです。
Mirror of Life Trapping


- 構築 :★
- リミテッド:★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。確かに統率者のような多人数戦であれば面白い効果になりますが、1対1のMTGアリーナで使うことは恐らく無いでしょう。
土地
Baldur’s Gate


- 構築 :★★
- リミテッド:★
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲート収録カード。最近はヒストリックもアルケミーもゲームスピートが早いのでタップインを強要される門は環境的にも厳しいでしょう。
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