彩色キューブドラフト解説(2022/06版)

MTGアリーナ

2022年6月24日~7月7日の日程で開催されているイベントである彩色キューブドラフトについて解説します。

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彩色キューブは多色のパワーカードが飛び交う環境

彩色キューブは2色だけでなく、3色以上のマルチカラーカードが豊富に含まれており、かつそれらを唱えるための色マナサポートも豊富に用意されています。つまり、マナ加速から高コストの呪文をプレイすることをセット全体のカードプールが推奨している環境になっています。

高コストの呪文を唱えることはやはり楽しいものです。それ故にこの環境はプレイしていてとても面白いのです!

高コストパワーカードの顔とも言える根本原理シリーズ、はたまた構築で禁止となった《創造の座、オムナス》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》もカードプールに含まれています。

このカード使ってこんな組み合わせのデッキを作りたい!と思っても構築戦では現実問題としてなかなか勝てずに使うことを諦めるようなデッキも彩色キューブでなら真面目にドラフトデッキとして作って試合に臨むことができるのが個人的には最も好きなところです。

実際に彩色キューブは盤面に色々なパーマネントが並び過ぎてカオスな状況になることも珍しくありません。

速攻のアグロデッキも狙っていくことは不可能ではありませんが、どちらかと言えば彩色キューブではそういったアグロ戦略を狙うのにはあまり向いていないカードプールになっています。

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重要なのは安定性と戦略(シナジー)の両立

どのドラフトでも当たり前に大事なことではありますが、多色のこの環境で重要になるのはデッキ全体にシナジーが一本筋通ったデッキになっていること、加えてそれを実現するためのマナベースが整っているか。この2つは特に重要です。

具体的にはこのようなイメージで上から順の優先度でピックしていくと良いでしょう。

  • キーとなるスペルを最優先でピックする。
  • 3色以上をサポートするために多色土地をピックする。
  • 戦略に沿ったカードをピックして方向性を固めていく。

まずデッキの方向性を決めるカードを抑え、それを動かすための基盤となるマナ(土地)をしっかり確保する。それからデッキの全体を肉付けするように戦略に沿ったカードで脇を固めていくという感じです。

土地に関しては目安として6枚以上は色の合う多色土地を確保しておきたいです。

最優先は一家やトライオームのような色の合う3色土地。(3色以上のデッキならば最優先)

次に《寺院の庭》のような2点ライフを支払うとアンタップインできるショックランド。その次にアンタップインできる可能性の高い《内陸の湾港》のような基本地形タイプを参照する土地。

その次に《植物の聖域》や《夢根の滝》のように土地の数でアンタップインが決まる土地。占術付きの土地といったタップイン確定の土地はこれらの次の優先度としておくと良いと思います。やはりアンタップインできるかどうかは大事です。特に枚数を多く取るほどタップインはきつくなってきます。

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盤面を決定付けるパワーを持つカードが強い

事はそう単純ではない・・・のですが、やはり盤面を一枚で決定付けてしまうほどのパワーを持つカードはこういった多色環境ではより強力です。

多色のロングゲームになりがちな環境ですから、殆ど一枚でゲームを決めてしまうカードは効果的に働きやすくなります。複数組み合わせると強いカードももちろん良いですが、やはり1枚でゲームに勝てるくらいの強さを持っているほうが安定性も勝ります。

彩色キューブといっても基本的にはクリーチャーを主体とした環境ですので、クリーチャーによる盤面の取り合いに強いカードは効果的に働くことが多いです。そういったクリーチャー同士の対決でゲームを決める力が強いデッキ=彩色キューブでは強いデッキという傾向にあります。


そして、デッキを多色化して色々カードを入れてしまって結局何がしたいかわからないデッキ・・・というのがこのキューブドラフトの失敗パターンの1つですので、デッキでやりたいこと=ゴールをイメージしてそれに沿ったパワーカードをピックしていくようにしましょう。

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ファーストピックについて

先に述べたようにまずはデッキの戦略のキー(ゴール)となるようなカードをまずはピックしましょう。脇を支えるようなタイプではなく、目玉になるようなカードがあるほうがデッキが引き締まります。無色のような受けの広いカードを取るような方法もありますが、このドラフトでは上家と戦略が被る可能性はそこまで高くないので、個人的にはそういったカードをピックするほうをおすすめします。

と言いつつも、筆者がもっともファーストピックしたいカードといえばどんなデッキにも入ってしまう超万能カードのこれですね。

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おすすめアーキタイプ

この環境のアーキタイプは山のようにありますが、中でも筆者が強力と感じるアーキタイプについて紹介します。

ティムールランプ

ランプ戦略の中でも綺麗にデッキ組めたときには最も強いであろうアーキータイプです。まさに彩色ドラフトの王道アーキータイプと言えるでしょう。

過去にスタンダードで《創造の座、オムナス》が過去最速で禁止されてしまった要因ともなったアーキータイプをこのキューブでは再現できるのです。強くて当然ですね。

上記のようなランプカードと、ランプ後に唱える高コストカードを織り交ぜたデッキになります。両方ともが揃ってないと強いデッキになりませんので、双方のバランスに注意しながらピックしましょう。

やはり相手より早期にパワーカードを展開できるというのはロングゲームを見据えた同士だとそのアドバンテージも大きいです。

黒白リアニメイト

回ったときに楽しいデッキといえばリアニメイトではないでしょうか(?)

このキューブではリアニメイトも強力な戦略の一つです。釣ったクリーチャーも《大修道士、エリシュ・ノーン》《囁く者、シェオルドレッド》といった出たら勝ちクラスのクリーチャーがいますし、リアニメイトするための方法も豊富にあります。

基本的には黒白2色にし、手札を循環させたり墓地にクリーチャーを落とす手段を他の色からタッチして取り入れるようにすると良いです。おすすめは《信仰無き物あさり》や《鏡割りの寓話》がある赤です。

どうしても黒い単体除去には弱い傾向にありますが、それ以外には効果的な戦略です。

リアニメイトするクリーチャー、リアニメイト方法、墓地にクリーチャーを落とす手段、この3つのバランスに注意してピックしましょう。

青白ブリンク

盤面のクリーチャーをひたすらブリンク(一時的に場から取り除いて出しなおすことで場に出たときに誘発する効果を繰り返し使う手法)して無限にアドバンテージを取っていく長期戦の王とも言えるアーキタイプです。

長期戦になりやすい環境ですからやはりこの戦い方は有効です。

一時的にブリンクさせるようなカードも良いですが、《テレポーテーション・サークル》《魂寄せ》《深海住まいのタッサ》のように「恒久的にブリンクさせるパーマネント」と「ブリンクさせて美味しいクリーチャーである場に出たときに誘発する能力を持ったクリーチャー」の2本を主軸にしてピックしていきましょう。

黒も緑も赤も場に出たときに誘発する能力を持ったカードはそれなりにあるので何れもタッチしやすいですが、個人的には相手のクリーチャーを除去できる黒をタッチするのが最もおすすめです。

全開5色

5色を使ったパワーカードで戦う。こんなことも彩色キューブドラフトでは充分可能です。

むしろ5色カードが結構な枚数で入っているので、狙ってくださいと言わんばかりのカードプールになっています。

《ニヴ=ミゼット再誕》や《神の乱》といった5色のパワーカードで強引に戦っていくために、それらをサポートするアーティファクトを中心としたマナサポートと各種多色地形が重要です。

求められるマナ基盤のハードルが高いので構築するのも中々ハードルが高いデッキですが、その分ピックの受けの広さもありしっかり組み上げられたときには高いハードルに見合う強力なデッキとなります。

何よりこのようなデッキをうまく回せたときの楽しさは格別です。

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参考デッキ

実際に筆者が7勝を達成したデッキをいくつか例として紹介します。

筆者がこのキューブを初めてプレイしたときのデッキ。正直このデッキを作った直後は失敗ドラフトで3勝できたらいいかなくらいに思っていたのですが、運が良かったのか7勝できました。マナ加速からのパワーカード展開+リアニメイトをハイブリッドしたような構成で、この環境でありがちな怪獣大決戦みたいな戦いを《女王スズメバチ》《帰還した王、ケンリス》《王神の贈り物》を中心としたカードで制することが多かったです。

特に《女王スズメバチ》に助けられたことが多く、これ一枚で一気に戦線の不利をリカバーできたことで勝てた印象が強いです。

前述に全開5色として紹介している5色デッキです。ランプも含めたマナ加速から5色のパワーカードを叩きつけていくデッキです。

《創造の座、オムナス》のライフゲインによってライフを安全圏まで戻せたことで勝てた試合が多かったのと《フェイ庄の古老》の圧倒的なまでのマナ出力が特に強かった印象です。あとやはりデッキが全体的にもっさりしているため、入れるかすら迷っていたのですが思っていた以上に《結ばれた者、ハラナとアレイナ》も活躍してくれました。緑を軸にデッキを組めているので事故ることもそこまで多くありませんでした。

色マナが出ないため5色デッキと相反するような土地である《死者の原野》ですが、5色だと土地が散らばるので能力を誘発させやすいというメリットがあります。こういったランプ戦略を取っているデッキには特に強いカードなのでおすすめの一枚です。

青白ブリンクのタッチ赤です。殆ど《鏡割りの寓話》のために赤をタッチしています。

アルケミーのカードにブリンクと相性の良いカードが多く《クローンの造り手》で相手のクリーチャーを創出したり、《ナイトクラブの用心棒》でひたすらバウンスしたりといった感じで、アルケミーのカードの強さを感じたデッキでもありました。

とは言え最も強かったのは《暁の騎兵》《魂寄せ》《鏡の間のミミック》あたりで、特に《鏡の間のミミック》はブリンクするとコピーしなおせるので相手のクリーチャーをコピーして能力を使いまわすといったことができるので、このデッキにとっては予想していたよりも強力に働きました。

相手の強力なクリーチャーに対処できず押し切られるというのが負けパターンの1つなので、相手のクリーチャーを対処できるカードがもう少し欲しかったところです。

コメント

  1. もんもん より:

    彩色キューブは本当に面白いです。

    ピックしたカードはファントムなので自分の所有にはなりませんが、戦略の幅が広く、自身のmtg力を試されるような気がします。

    私が7勝したデッキたちは、いずれも色が揃っており、シナジーがまとまってデッキの完成度が高かったのもありますが、ただ単に運が良かった試合も多々ありました。

    多色土地は必須で、色がまとまっていても、7枚くらいはピックした方が安定してプレイできる印象です。

    カードプールからわかる通り、アグロは組みにくく、大体4マナ以降のカード達で闘う場面が多く、遅めのミッドレンジみたいな印象で、派手な攻防が私好みです。

    2年前からmtgを始めたので、普段スタンダードで見ない過去の強カード達を知ることができるのも、彩色キューブを辞められない理由かと思います。

    おそらく後10回以上は参加するかと思います。

    今日も睡眠時間を削って夜な夜なたのしみたいと思います。

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