「ニューカペナの街角」によるスタンダードへの影響考察(Part2)

スタンダード

新エキスパンションである「ニューカペナの街角」のリリースを目前に控えている中、「ニューカペナの街角」のリリースによってスタンダード環境にどのような影響を与えるのか色々な目線で考察していきたいと思います。

Part1の前記事の続きですので、まだの方はそちらから参照ください。

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新しく登場する(もしくは日の目を見そう)なアーキタイプ

前回の記事では主に既存アーキタイプに対しての影響について考察していきましたが、本項では新しいアーキタイプ、もしくはこれまで存在はしていたけどあまり目立っていなかったようなアーキタイプについて考察していきたいと思います。

尚、デッキリストの詳細まではフルに掲載しません(するのが大変・・・)がある程度察しは付くように執筆していきます。

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ラクドスアグロ

やはり「ニューカペナの街角」の最注目カードである《敵対するもの、オブ・ニクシリス》は確実に使われるカードとなるでしょう。その能力的にアグレッシブなデッキと相性が良いため、ラクドスアグロに入れるというのが最も素直な使い方です。ラクドスアグロといえば既存では上記のラクドス吸血鬼が最も近い存在です。

新カードのラクドスカラーアグロ向けとしては上記あたりが候補になりそうです。《しつこい負け犬》は見たまま優秀なカードですが《黄金犬》もなかなか悪くありません。威迫を持っているため最低限ダメージは与えていけますし、カードパワーが一段上がる4マナ域に1ターン早くたどり着けるというのも大きなアドバンテージとなります。

しかし、これらのカードは全て吸血鬼ではないので吸血鬼軸としないラクドスアグロも次環境では充分考えられます。もし吸血鬼に軸を置くのであればタッチ青の3色型が主流となるかもしれません。

今回の青赤黒のマルチカードには吸血鬼クリーチャーが多数ラインナップされています。ただ《妖絶な泥棒、コルメラ》のようにインスタントソーサリとシナジーを持つカードもあります。それらのカードは吸血鬼を軸とするとクリーチャーを多めに採用する必要がでてくるため、吸血鬼デッキにはあまり相性が良くなさそうです。

《貴顕廊一家の悪魔信者》は地上戦には滅法強いクリーチャーでやや防御向けの性能、《欲深き者、エヴリン》もどちらかとロングゲームを見据えた性能であったりと、青をタッチした場合にはラクドス型より速攻という要素は失われるが長期戦には強くなるといった性質を持つようになるでしょう。

《貴顕廊一家の魔除け》は吸血鬼デッキに入れることで真ん中の直接3点吸収するモードが輝くようになりますし、他のモードも強いのでこのカラーでは使いたくなる強い魔除けです。《悪意ある乗っ取り》は少しコストは重いですが、特に白系の相手には唱えられれば一方的な盤面を形成できそうなのでサイドボードに少し挿すのも悪くないかもしれません。

このように吸血鬼は最近殆ど存在していないようなアーキタイプでしたが、間違いなく強化はされるアーキタイプです。ただ一線級のアーキタイプになれるかと言われるとやや厳しいかなといった印象があります。

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オルゾフ天使

上記はイメージを伝えるために突貫で組んでみた天使デッキなのであくまで参考です。緑のカードは画像がすぐに用意できなかったのでそれぞれ以下の代用です。なお《光輝王の野心家》は天使ではないですが2マナ域を埋めるカードとして雑に強いので入れています。

《希望の源、ジアーダ》はかなり強い天使だと思っていて伝説というデメリットはあるものの4マナ域の天使は結構多いのでマナ加速もありがたいですし、何よりこのサイズアップ能力は素晴らしく若干サイズが小さめな天使が恐ろしいサイズまで跳ね上がる可能性を持っています。2マナ圏はこれまでかなり手薄だったこともありこれ一枚だけでも大きな強化と言えるでしょう。

プレインズウォーカーの《華やいだエルズペス》もこのデッキならばそれなりに活躍してくれそうです。サイズが大きくなった天使に警戒をつければ飛行で一方的に攻撃しながら守れるので殴り合いには強そうなデッキです。

クリーチャーが殆ど飛んでいるので飛行が強いこの環境では意外と中々に戦えるデッキになる可能性を感じます。天使デッキと聞くとファンデッキと思ってしまいますが、割と頑張れるデッキになるかもしれません。

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ジャンドミッドレンジ

やはり「ニューカペナの街角」の最注目カードである《敵対するもの、オブ・ニクシリス》は確実に使われるカードとなるでしょう。その能力的にアグレッシブなデッキと相性が良いため、ラクドスアグロに入れるというのが最も素直な使い方です。ラクドスアグロといえば既存では上記のラクドス吸血鬼が最も近い存在です。

あくまでイメージとしてグルール狼男の画像を載せていますが、上記のようなミッドレンジ寄りのアグロデッキをベースに黒を足したアグロ型見ドレンジデッキが「ニューカペナの街角」のカードにより構築できるでしょう。

ジャンドカラーの新戦力として最も期待できそうなのは《ジアトラの特使》でしょう。これがダメージを通していける場になった時点でゲームに勝つ確率は大幅に高く、これのために回りのカードでお膳立てする価値はありそうです。ジャンドミッドレンジのキークリーチャーとなるカードかもしれません。

《敵対するもの、オブ・ニクシリス》はこのカラーだと若干生け贄先に苦労するかもしれませんが、構築次第で充分賄えますしこのカラーにおいても使われる可能性は充分持っているカードです。

正直それ以外のカードについてはまあまあ・・・といった感じの印象なのですが、私自身がこんなデッキ組めそうだなぁと思ってはいるものの具体的なイメージがまだできていないだけの可能性も高いので、新環境で出てくるアーキタイプとして不思議ではないと思っています。

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ナヤアグロ

全環境では白単アグロに赤緑をタッチすることで主に《結ばれた者、ハラナとアレイナ》をタッチしていたナヤアグロは環境にありましたが「ニューカペナの街角」からはそういった形だけでなく、白単の形はあまり残っていないナヤカラーのアグロデッキが出てくる可能性がありそうです。

やはり《俊速の踊り手》は期待の新カードなのは間違いなく、このカラーのアグロを組む理由になりえる一枚です。《結ばれた者、ハラナとアレイナ》や《エシカの戦車》《放浪皇》といった4マナ域には強力なカードが他にも多数存在しているのは若干気掛かりなところなので、2ターン目にマナクリーチャーを展開して4ターン目にこれらの強力なパワーカードを叩きつけていくような戦い方が強そうな印象です。

また《舞台座一家の料理人、ロッコ》はアンコモンなのが個人的には信じられないくらいの性能を持っているカードでX=2で唱えて《光輝王の野心家》を連れてくるといったことが容易に想像できるカードです。これも伝説なのは少し残念ですが、充分選択肢には入るクリーチャーでしょう。

《厚顔な成り上がり》は一見あまり強くなさそうに見えるものの、パワーが4もあるので無視もできず、かといって倒したらアドバンテージを取られる・・と相手からすると中々に厄介なクリーチャーです。そう考えるとなかなかに悪くないクリーチャーであると感じます。


総じてやはりナヤカラー(というか白緑)は現環境のパワーカードが多数存在しているのが魅力で《光輝王の野心家》《婚礼の発表》《放浪皇》《エシカの戦車》あたりが使えるというだけでも強いです。それに加えてこれらの新カードを加えたナヤアグロ(もしくはミッドレンジ)は構築が試されるアーキタイプとなることでしょう。

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