MTGアリーナのデカスロン十種競技第6種目に指定されているヒストリックの職工。ヒストリックの職工とは「MTGアリーナに実装されているコモン・アンコモン限定構築フォーマット(一部の禁止カードを除く)」のことを指します。
個人的には普段あまりプレイする機会のないフォーマットなのですが、十種競技に指定されていたこともあり実際にプレイして十種競技7勝も達成したのでそのリストや、有力なアーキタイプをあわせてご紹介します。
ヒストリックの職工の環境はアグロ環境
コモンとアンコモンしか使えないということは「土地が弱い」ということになりますので必然的に単色が推奨される環境になります。基本的にBO1ですので尚更単色が有利な環境と言えます。


2色ランドは基本的にタップインしかないので組めても2色が限界でしょう。3色デッキは序盤にもたつきすぎて出遅れている間に負けてしまうリスクが高すぎるように思います。
ラクドスサクリファイス
とりあえず私が実際に使ったデッキからご紹介します。

アグロ環境だろうからとりあえずアグロに強そうなデッキを・・・と思考して組んでみたデッキです。
基本的には除去や1/1クリーチャー達で凌ぎながら《禁忌の調査》を中心にアドバンテージ差をつけていきます。《禁忌の調査》から大量のクリーチャーを生け贄に捧げて《想起の拠点》や《波乱の悪魔》の多重誘発により勝利するのが黄金パターンです。デッキ内でもっとも重要なカードは《禁忌の調査》と言っても過言ではなく、このカードの使い方が特に重要になります。余程の状況でなければ生け贄2体以上でプレイするようにしましょう。《想起の拠点》が場に出せていればライフ損失は全く怖くありません。
アグロの攻勢を凌げるよう《よろめく怪異》《呪い縛りの魔女》《ひきつり目》と1マナクリーチャーを多く積んでいるため序盤から出遅れることのないように立ち回ることが可能です。特に《よろめく怪異》の序盤の強さは頼りになりますからアグロ環境では一際輝くカードです。
はじめに組んだときはカードが3マナ以下しかないのでデッキがスカスカ(力不足)すぎるような懸念もあったのですが《呪い縛りの魔女》がそのあたりをカバーしてくれており、ドラフトできるカードが《残酷な現実》など強いカードもあるので意外とそこまで気になることはありませんでした。
またBO1なので講義カードは使い得であり、それがこのデッキをプレイしたもう一つの理由でもあります。《ひきつり目》はBO1だとより強いカードです。
アグロ全般には有利で、数多くのドローもあり消耗戦も得意なデッキになっています。その分相手へプレッシャーをかけていくのに時間がかかるデッキなので青黒のコントロールやならず者デッキには不利になっています。これは恐らくレアケースな感じはするのですが、実際に《テフェリーの後見》を使ったライブラリーアウトデッキにマッチングしてまぁ厳しいといった感じで負けてしまいました。
ここからは詳細なデッキリストではないですが、アーキタイプとキーカードをセットにしてご紹介していきますので概ねデッキ内容も察しは付くと思います(またいつかデッキリストを載せるかもしれません)
赤単《災厄の行進》






ヒストリック職工で非常に強力だと感じるのがこのデッキです。《災厄の行進》は過去のスタンダードでも活躍したカードで、強さは折り紙付きです。単色で構築できますから動きも安定しています。
1/1クリーチャーで序盤から攻めていき《災厄の行進》が攻勢を後押しします。ある程度ライフを削ってしまえば相手にブロッカーがいようとも《災厄の行進》のダメージで強引に押していけるのが強みです。
また《チャンドラの吐火》と《災厄の行進》の相性の良さが目を見張るものがあり、《災厄の行進》の誘発で《チャンドラの吐火》のパワーがとてつもないことになります。しかも飛行なのでブロックし辛いという相手からすると厄介なこと極まりない組み合わせになっています。

そして《災厄の行進》な更新とほぼ同じ効果を持つ《略奪の爆撃》も使うことができるため《災厄の行進》を引けないといったケースも大幅に緩和できているのが非常に強力なところです。あまり入れすぎると肝心なクリーチャーがいないということにもなりかねませんが、少なくても2枚は入れて問題ないでしょう。
ゴリゴリ押していくデッキが好きな方には間違いなくおすすめなデッキです。
セレズニアライフゲイン






《アジャニの群れ仲間》といったライフゲインがトリガーになってグングン大きくなっていくクリーチャー達とライフゲインを誘発させるクリーチャーを合わせたアグロデッキがこのデッキです。
ライフゲイン+大型クリーチャーという組み合わせはシンプルに殴り合いに強いため、アグロ同士の対決では有利な展開に持ち込みやすいデッキです。ヒストリック職工において結構な頻度で見かけるデッキです。
特に《月の刃、トレラッサーラ=ズインド》はあまりにも強いです。コモンアンコモンしか使えないヒストリック職工の中でもカードパワーはかなり高い部類に入るでしょう。これがいるとライフゲインする小粒のクリーチャーだけで《アジャニの群れ仲間》といった殴れるクリーチャーが引けない、なんていうケースも大量の占術によって大幅に減らしてくれるようになります。
ヒストリックと違って《太陽冠のヘリオッド》が使えないので無限ライフコンボがあるという訳ではありませんが、それでもヒストリック職工においては有力なアーキタイプの一つであることは間違いありません。
イゼットスペル






一言で言えばヒストリックの代表格デッキであるイゼットフェニックスから《弧光のフェニックス》を抜いたデッキというのが当てはまるデッキ。それがこのアーキタイプになります。
もう語る必要もないほど強力な《邪悪な熱気》《表現の反復》といったスペルは実はコモンアンコモンだったりしますし《ドラゴン怒りの媒介者》や《秘密を掘り下げる者》というエースクリーチャーも使えます。上の画像を見ただけでいかにも強そうなデッキであるというのは一目瞭然であると思います。《弧光のフェニックス》が使えないため代わりに《奇怪なドレイク》を採用しているリストもあります。
細かいスペルを連打する都合上2色ランドが弱いというのはこのデッキにとっては特に痛手ではありますが、あまりにもカードが強くデッキパワーで見ればヒストリック職工でも随一と言っても良いように感じます。
まとめ
ヒストリック職工では各々がデッキ構築を楽しんでプレイする傾向の強いフォーマットであるため多くのデッキを見かけはしますが、ここで取り上げたデッキは中でも比較的プレイされている人数が多いアーキタイプになります。
使うデッキに困った際には上記を参考にして頂きつつも、デッキ構築が好きな方には是非自身でデッキ構築をしながら楽しんでもらえたら幸いです。
コメント
0勝3連敗でした。
クソ雑魚デッキを紹介しないでください。
ご愁傷様です。デッキの強さはさておきとしても実際に使って勝ったデッキを紹介しているだけで、誰が使っても勝てる保障まではしていませんよ。