スタンダード環境分析(2021/02 LeagueWeekEnd)

スタンダード

2021/2/27~28にかけて行われたMPL/MRLカルドハイムリーグウィークエンド。各アーキタイプのメタゲームと勝率をまとめましたのでご紹介します。スタンダードメタゲームまとめ記事にも同じ表を掲載していますが、ここでは具体的な結果についても触れていきます。

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勝率&メタゲーム割合まとめ

Arch TypeTotal
WinRate
Deck
Count
% OF FIELD
Naya Fury52.1%1115.7%
Mono-White Aggro41.3%1115.7%
Gruul Adventures45.5%811.4%
Mono-Red Aggro31.8%811.4%
Sultai Ultimatum53.0%68.6%
Temur Adventures63.6%57.1%
Cycling52.7%57.1%
Naya Adventures65.9%45.7%
Dimir Rogues54.5%34.3%
Four-Color Doom Foretold42.4%34.3%
Rakdos Sacrifice54.5%22.9%
Abzan Control54.5%11.4%
Jund Sacrifice54.5%11.4%
Azorius Control45.5%11.4%
Sultai Rogues36.4%11.4%

#カード画像がない殺風景な表になっているのはご容赦を・・

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メタゲーム

リーグ開催時点ではメタるべきデッキはアグロ相手なのは間違いないという状況でした。
特に前週で目覚ましい活躍を見せた赤単アグロを筆頭にクリーチャーによる高速でビートダウンを中心とするデッキが溢れており、立ち位置が厳しいスゥルタイ根本原理よりもアグロをメタったデッキを持ち込むほうが良さそうな状態でした。

とは言え、アグロをメタると言ってもラクドスサクリファイスや《予言された壊滅》で対抗しても大きな優位を得るまでには至らないというのが私見でした(しかもそういったデッキはスゥルタイ根本原理が苦手)。ですので結局アグロを使うべきなのかなと思いながらプロの選択に注目していました。

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勝率が高いアーキタイプ

今回の結果で抜けて勝率が高かったのはナヤアドベンチャーとティムールアドベンチャーの2つでした。

ナヤアドベンチャー

Reid Duke選手やWilliam Jensen選手が使用したこちらのリスト。なんといっても注目なのは《グレートヘンジ》が4枚採用されていることでしょう。アグロ対決では《グレートヘンジ》を置ければ優位な展開に持ち込めます。ですが、最近はスゥルタイ根本原理への対策をはじめとしてアドバンテージよりスピードを求められる傾向にあったため《グレートヘンジ》よりも《エンバレスの宝剣》が優先されており、またナヤはコンボ型にシフトし通常型のアドベンチャーはグルールが主流になっていました。ですが、原点に立ち返りナヤ型によるアドバンテージ重視型にシフトすることでアグロに対抗する形をチョイスしたと考えられます。

また個人的には《漁る軟泥》を始めとした緑の2マナクリーチャーを優先して採用しているところにも感銘を受けました。というのも《グレートヘンジ》を4ターン目に置いたとき置いたターンにはその2マナを活用し辛いというのが気になるポイントでしたが、それを2マナクリーチャーを投入することで緩和しようとしたものと思われます。1枚差しの《絡みつく花面晶体》は一見何なのかわかり辛いですがそれもこの理由なのでしょう。プロによる目から鱗な構築が光る素晴らしいデッキリストで、このメタゲームで勝率が高かったことも納得です。

ティムールアドベンチャー

ティムールアドベンチャーの青の利点はとにかく《厚かましい借り手》が強いということでしょう。ナヤコンボや赤単の《エンバレスの宝剣》など、現環境ではバウンスが有効に働くデッキは多いです。それによってテンポを稼いで盤面有利な状態のまま《アールンドの天啓》により押し切るというのが主なゲームプランです。《獲物貫き、オボシュ》は出たターンに打点をあげてくれるので、フィニッシュを効果的にアシストしてくれます。またカウンターも兼ね備えているため比較的どんな相手にも立ち回れる器用さもあるので、混沌としたメタゲームでは有力な選択かもしれません。

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勝率の悪かったデッキ

赤単がワースト、時点で白単アグロというメタられていた筆頭であるアグロがワーストのワンツーとなりました。

単色アグロは動きが直線的になりがちなため、メタりやすいという特徴もあります。特に赤単に関してMPLのMartin Juza選手は不運が重なりまくったそうで11戦全敗という結果であったためこのパーセンテージとなってしまったというのはありますが、それを差し引いても赤単への警戒は高かったというのはあるでしょう。特に《恋煩いの野獣》を有する緑系はなかなか厳しい相手でなので、フィールドにそれが多かったからというのもあるかもしれません。

また、4色予言された壊滅はアグロやミッドレンジをメタって持ち込まれたデッキだと思われますが、実際にそれらに多くマッチアップしたはずなのにあまり良い結果を残せなかったというのも気になる結果でしょう。実際先週までの《予言された壊滅》デッキの結果を見ても意外とそれらのデッキ相手に目立った勝率を確保出来ていなかったので、そこまで優位を取れていないのかもしれません。

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まとめ:混沌としたメタゲーム

今回のデッキの使用率を見てもアグロが中心となってはいるもののアーキタイプの幅が広いデッキ分布になっています。

アグロメタでミッドレンジが増えればスゥルタイ根本原理が優位になりますし、引き続きアグロが多いのであればスゥルタイ根本原理は厳しいというグルグルしたメタゲームはしばらく続きそうです。

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