ウーロ禁止
とうとうと言うべきか、やっとと言うべきか、当然と言うべきか、常々議論の的となっていた《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が2021/2/15日付で禁止されてしまいました。

ちなみに《自然の怒りのタイタン、ウーロ》はヒストリックだけでなく、パイオニアとモダンでも禁止されてしまうということでやはり単純に強すぎだったのでしょう。私はこれに限らず禁止は反対派ですがさすがに止む無しですね。。これまでお勤めご苦労様でした。
ということで、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に支配されていたといっても過言ではないヒストリック環境はこの禁止改定をきっかけとしてどのように変わっていってしまうのでしょうか。少し予想してみます。
ジャンドサクリファイスが環境を支配する
これはもはや予想するまでもない事ですが、ジャンドサクリファイスがトップメタになることは確実でしょう。
そもそも個人的には《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が禁止されたことよりも《大釜の使い魔》がセットで禁止されなかったことのほうが驚いたくらいです。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が禁止になることによりアグロデッキの復権が予想されますが、ゴブリンやアグロ全般に有利なのがジャンドサクリファイスです。アグロに有利なアゾリウスオーラもジャンドサクリファイスには不利ですから、とにかくこのジャンドサクリファイスによって押さえつけられてしまうデッキがかなり多いという事実があります。しかもジャンドサクリファイスはアグロだけでなくアゾリウスコントロールのようなコントロールに対しても有利です。猫かまどパッケージはコントロールでも対処し辛く、またインスタントタイミングで唱えられる《集合した中隊》にも手を焼きます。



というわけで、ヒストリックはデッキパワーとしても一つ抜けているジャンドサクリファイスを中心に置くところからスタートとなります。
打倒ジャンドサクリファイスの方法
ジャンドサクリファイスに勝つためには大きく2つのアプローチが思い当たります。
サクリファイスキラーと言えばあのイノシシ
サクリファイスを機能不全にするのはやはり《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》でしょう。

《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》をメインに積むことが以前よりも正当化されそうです。ただし、ヤシャーンをメインに積んでいたデッキの筆頭であるスゥルタイタッチ白は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の禁止によりデッキそのものの変更を余儀なくされていますので、新しいデッキの形を模索する必要があります。
パッと思い当たるのは、アゾリウスコントロールに緑をタッチしたバントコントロールでの採用です。《神の怒り》で《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》を巻き込んでしまうのがやや困りごとではありますが、ウーロ亡き後のコントロールとしては《ドミナリアの英雄、テフェリー》を中心とした形がメジャーになるのではないかと思います。それにカルドハイムから《ドゥームスカール》のように青白を強化しそうなカードもあります。

ジャンドサクリファイスからしても、今後はメインに《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》を対処できるカードを数枚積んでおくことがメジャーになるかもしれません。具体的には《反逆の先導者、チャンドラ》あたりが良さそうです。

クリーチャーと違った軸で攻める
ジャンドサクリファイスは《初子さらい》に代表されるようにクリーチャー相手には滅法強いのですが、その分クリーチャーとは違った軸で展開してくるデッキは苦手とします。
例えば、現在のスタンダードで大暴れしている《出現の根本原理》なんかはまさにそうです。スタンダードでラスドスサクリファイスがスゥルタイ根本原理を苦手としているのと同じ理由ですね。

ヒストリック版スゥルタイ根本原理では《成長のらせん》を筆頭にスタンダードからアップデートできそうなカードがヒストリックにはありますので、ヒストリックでも活躍できる可能性があります。個人的にはそれくらいのデッキパワーはありそうに思っています。
既存のデッキだとカラーレスランプはジャンドサクリファイスに対してはかなり相性が良いデッキです。ただ、カラーレスランプはグルールやゴブリンのようなアグロに全くと言って良いほど勝てないピーキーなデッキなので使うのは思い切りが必要です。
あと個人的に試してみたいのは《ニヴ=ミゼット再誕》です。ただ現在のプールだとマナベースが結構辛いので《森の女人像》あたりがほしいところです。もしヒストリックアンソロジー4に入ったりしたら試してみたいですね。《ニヴ=ミゼット再誕》デッキだと《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》も無理なく使えそうです。
まとめ:しばらくはサクリファイスvsその他になりそう
ヒストリックはしばらくサクリファイス中心のメタゲームとなると思いますが、サクリファイスは勝てないデッキではないのでサクリファイスキラーのデッキも登場してくるでしょう。
《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》の使われ方も含めて、今後どのようにヒストリックのメタゲームが回るのか楽しみです。
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